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紙の本
東条英機と阿片の闇 (角川ソフィア文庫)
著者 太田 尚樹 (著)
満州の憲兵隊司令官にすぎなかった男が、なぜ絶大な権力を手に入れられたのか。戦時宰相「東条英機」を生み出した背景と要因、その人間像を通して、日本敗戦へ至る道と昭和史の闇を暴...
東条英機と阿片の闇 (角川ソフィア文庫)
東条英機と阿片の闇
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商品説明
満州の憲兵隊司令官にすぎなかった男が、なぜ絶大な権力を手に入れられたのか。戦時宰相「東条英機」を生み出した背景と要因、その人間像を通して、日本敗戦へ至る道と昭和史の闇を暴く。〔「東条英機」(2009年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
日米開戦の是非が問われたとき、東条の思考は、事態の安定化に向け、さらなる既成事実を積み上げていくのみに限られていた。「断じて負けぬ。負けてたまるもんか!」。生真面目で規律至上主義、一度決めたことは迷うことなく実現に全力を傾ける。その根底にあるのは軍組織の保持と共産主義への恐怖、ただその二つ。そして背後には阿片の黒い金が蠢いていた――。戦時宰相「東条英機」と昭和史の闇に迫る、渾身のドキュメント。【商品解説】
目次
- はじめに
- 第一章 浮上してきた東条
- 巡り合わせ
- 皇道派と統制派の対立
- 山下・本間の眠る地
- 天皇機関説
- 東条と満州
- 「ここはお国を何百里」
著者紹介
太田 尚樹
- 略歴
- 1941年、東京都生まれ。作家。東海大学名誉教授。主な著書に『満州裏史 甘粕正彦と岸信介が背負ったもの』『赤い諜報員 ゾルゲ、尾崎秀実、そしてスメドレー』『天皇と特攻隊』(以上講談社)などがある。
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日中戦争・太平洋戦争の前後を、東條周辺の動きをなぞりながら概観する
2021/03/22 09:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
阿片の話が延々出てくるわけではなく、東條がどのように政治の場に登場し、そして人生を終えていくか、流れを追った本、と言った方がよさそう。もちろん、満州で憲兵のトップとして実力を発揮していた頃の阿片の資金ルートやら、政治家になってからも、同じく阿片が相当の資金源であったことなど、しっかり書かれている。
ネタバレ、という程ではないと思うので書くが、阿片密売については東條個人の問題ではなく、関東軍と満州の行政府とが一体になった、組織的犯罪だったようだ。よくは知らないが、まだ根本的な解明が進んだとは言えない、歴史の暗部なのだろう。
戦争の前後を、東條周辺の動きをなぞりながら、太く歴史を概観するには良い本ではないか。彼を暗殺する計画(実行されなかった)の本気っぷりなど、面白かった。