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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2012/03/29
  • 出版社: 角川書店
  • サイズ:20cm/218p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-110127-8

紙の本

居心地の悪い部屋

著者 ブライアン・エヴンソン (ほか著),岸本 佐知子 (編訳)

うっすらと不安な奇想、耐えがたい緊迫感、途方に暮れる心細さ、あの、何ともいたたまれない感じ—。心に深く刻まれる異形の輝きを放つ短編を集めたアンソロジー。【「BOOK」デー...

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居心地の悪い部屋

税込 1,760 16pt

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商品説明

うっすらと不安な奇想、耐えがたい緊迫感、途方に暮れる心細さ、あの、何ともいたたまれない感じ—。心に深く刻まれる異形の輝きを放つ短編を集めたアンソロジー。【「BOOK」データベースの商品解説】

読みおわったあと見知らぬ場所に放り出されて途方に暮れるような、なんだか落ち着かない、居心地の悪い気分にさせられる、英語で書かれた小説全12編を翻訳。『野性時代』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

ヘベはジャリを殺す ブライアン・エヴンソン 著 5−18
チャメトラ ルイス・アルベルト・ウレア 著 19−27
あざ アンナ・カヴァン 著 29−40

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みんなのレビュー45件

みんなの評価3.6

評価内訳

紙の本

「居心地の悪い……」という品良い表現の通りではなく、けっこう際どい小説、あぶない小説が呼び寄せられたアンソロジー。猟奇的要素やゴシック味、とぼけた漫才タッチにミステリー風・実験小説風、持ち味の異なる短篇1ダースにもてあそばれながらの読書。

2012/04/24 13:33

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 生きていくって楽しいこともあるが、しんどいことも多すぎるぐらいに多いから、少しでも「いいね!」というものだけ心に留め、記憶のストックに残しておくように過ごしてきた。けれど『居心地の悪い部屋』を読んでいるうち、ああ、自分は何てたくさんの「まずいね!」「まいったね!」「へんだね!」「ぶきみだね!」「こわいね!」「ひどいね!」「しんじられないね!」「がまんできないね!」といった影ある感情を封じ込めて来たのだろうと、忘れていた苦い体験の数々がよみがえってきた。

 海でおぼれそうな友だちにしがみつかれた時、血の迷いのように下しそうになった判断、迷い込んだ犬をかわいがっていた私たち姉妹に何も告げず、転勤だからと父が犬を運び去ったのを知った日、子を産んでほっと喜びに浸っている入院先で出くわした、とある人の運命の皮肉に哀しみ、一つ違えば大事故になっていた物の落下に怯えた私に、してやったりという会心の笑みを浴びせた同僚の高い上背、取り立てた不満もないから毎日がこのままであればいいと口にした直後、何とも言えず卑しく歪んだある人物の口元――いつまでもそんなことばかりに囚われていたら、楽しく幸せな気分になれない。だから忘れようと、記憶と日常の圏外に追いやってきたものだ。

 「いや、違うんだよ、中村。おまえのように、読んだ本を何でもかんでも、自分の生活にこじつけようとすると、せっかくのとびっきりの奇想ばかり集めたアンソロジーにケチがつく。これは日常を飛び出し、別世界へ連れ去ってくれるゴキゲンな本なんだわ。自分の感覚に揺さぶりをかけてくる読書を心から楽しめない奴は、しっ、しっ、しっ」

 影のある感情を忘れようとしてきた私に対し、作家というのはあっぱれなもので、「落胆」「困惑」「不安」「恐怖」「不条理」「不信感」にしっかと向き合う。それを変ちくりんな設定に収めることで、何とも読み心地の良くない話を書いてしまう。なるほど小説という形に作り上げられたなら、影ある感情は、圏外に追いやるよりもすっきりした解決になるのかもしれない。

 「だーかーらー、作家たちは何も、問題解決のために書くんじゃないんだってば! 人生経験なんかに関係なく、異形の発想ができる素地のあるやつが世の中にはいるんだよ。現実と距離を測って書くわけじゃなく、計算なしで行っちゃってる人もいるから面白いんだってば!」

 「居心地の悪い……」と名づけられてはいるものの、読んでみれば実際のところ、そうお上品な表現の通りではなく、けっこう際どい小説、あぶない小説が集められている。猟奇的要素やゴシック味が入っていたり、とぼけた漫才タッチだったり、ミステリーや実験小説風だったりと、持ち味の異なる1ダースの短篇の競演。

 「ごちょごちょ説明してないで、てっとり早く、何が好きかって言えってんだよ。得体の知れないへべとジャリが契約を交わした上で体を傷つけていく話か、少女時代の回想が旅先で見た虐待につながっていく話か、体の一部が取れて成長していく話か、自己防衛目的で録音した寝息に混ざった声で、深夜の寝室の異変に気づいた話か」

 ええい、おだまり! 
 横から、ああだこうだと、じゃかましい! 
 そんなに単純にまとめられる話ばかりじゃないし、こっちよりあっちが好きだとか、よくできているとか、そういうもんじゃないんだよ、この本は! 

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紙の本

シアワセな詰め合わせ

2012/04/25 22:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぼこにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 短編集に弱い。特に最高の訳者が編んだ海外のアンソロジーとなると、子供のころ頂き物のクッキーやチョコレートの蓋をそっと開け、宝石のような詰め合わせをうふうふうふうふうふ、と飽かず眺めていた時のような幸福感に浸ることしきりである。
 せっかくの良書なのにハードウェアが残念無念で、装丁や帯のコピーが無闇にホラーっぽいのはまだ我慢するとして(確かに怖い話もあるけれど、ただの恐怖譚でなく底に響く諧謔性こそが醍醐味で、ここが卓抜な編集センスだと思うのに)、本文の余白の面積がいやに広いというか、並の単行本と比較しページ当たりの文字数が明らかに少ない(数えた)。極上のワインを水増しして飲まされたようでつくづく悲しい。とは言えこういう造り方をする出版社と、それを気に病む自分との、どちらがいじましいのか少し悩んだ。
 どの小説も登場人物の人柄や暮らし向きが鮮やかに表現されているのに舌を巻く。それも直接的な描写ではなく、いろいろな道具立て(朝食の目玉焼きの黄身で花を描く主人公とか、凝ったキッチン用品をプレゼントしてくれる能天気な恋人の存在とか)で浮き彫りにして見せるところが憎い。私は一息に読んでしまったのだが、めまぐるしく行き先の変わる旅に出ているような感じ。雰囲気としては「どう眠った?」がニューヨークの美術館めぐり、「あざ」は薄闇の蘇州、「喜びと哀愁の野球トリビア・クイズ」は迷路みたいな欧州の旧市街、とか。
 珠玉の作品集ゆえ選ぶのは難しいが一番好きなのは、二人の兵士の友情と別離を描いた「チャメトラ」だろうか。わずか七ページの作品ながら、例えばマキューアンの長編「贖罪」の綿密で膨大な記述と比べても引けを取らない世界観が、からりとして無駄のない文章で生き生きと展開されている。生まれながらの革命戦士として育ち弱音を吐けない若者たち。「だから男たちはみんな胸の内で夢を育むことを覚え、四六時中夢を見た。」この部分はこれだけでもヒシヒシと胸に迫るものがあるのだが、後に続く度肝を抜かれるシーンへの重要な布石として燦然たる存在感を示していて情緒と技量のバランスがまことにスゴイ。そのクライマックスの場面はある種グロテスクですらあるのだけれども、極限状態における兵士への愛おしさと、更には得も言われぬ滑稽味に、涙ぐみつつも笑ってしまう。世にも悲惨な状況を切り取っているにもかかわらず、悲しくて切なくて恐ろしくて、それでいてほのぼのと明るいユーモアに満ちた奇想天外な物語、読後感はあくまでもやわらかい。
「喜びと哀愁の(以下略)」も素晴らしい。いわゆるパスティーシュものだが、単純にアイディアの勝利とは呼べないしみじみとした暖かさがある。映画「フィールド・オブ・ドリームス」みたいな古き良きスタジアムを燦然と彩る、麗しくも若干トホホな架空の伝説集だ。
 不気味な無邪気さと場違いな優しさに思わず頬がゆるむ「ヘベはジャリを殺す」や、軽快にして沈鬱な都市生活者の日常にちょっぴり紛れ込む恐怖感の塩梅がたまらない「ささやき」も大好きで、ああ全くきりがない。
 世界のどこかでキラキラと生れいづる彩り豊かな物語たちをこれほど贅沢に味わえる、それだけでなんだかシアワセな気持ちになるのである。

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紙の本

不穏な気持ちになれます

2015/10/03 18:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

岸本佐知子さんの「偏愛小説集」を読んで、岸本さんの作品をチェックしていた時にこの作品を見つけました。

本作は読むと不穏な気持ちになれる作品が揃った短編集です。「偏愛小説集」でも登場した作家さんが登場するだけあって、設定や文体は斬新です。例えば、まぶたを縫う男と縫われる男の会話を描いた「ヘベはジャリを殺す」や、9ページにわたる1文で綴られた「やあ!やってるかい!」などの作品が印象的です。

1冊読み終わると、家の鍵を閉め忘れたような、どこか不穏な気持ちになれます。

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紙の本

好き嫌いが非常に分かれるだろう作品群

2015/09/24 21:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

岸本佐知子の翻訳した作品は、個性的で魅力的なものが多くて好きだ。岸本佐知子の随筆も、とてもおもしろくて大好きだ。だから彼女の感覚で選んだアンソロジーに外れなはないと思ったが…これは、私の好みには合わなかった。
まさに表題通りのアンソロジー。というより、もっとわけがわからなくて、破綻している。グロテスクで気持ち悪いのも多い。私の思う〈居心地の悪さ〉は不可思議な読後感や、「何だろうこれ?」というずれの感覚であったりするのだが、ここに収められている小説は、そういうのとはちがい、もっと残酷で、もっと極端で、他者の理解を寄せつけない。ここまでの〈居心地の悪さ〉、私は受け入れることができない。でも、人によってはこういう極端な話を突き放しておもしろがることもできるだろうから、好みによるとしかいえない。

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