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柴山祐希。学校に居場所を見つけられず、友だちもなく、冴えない学園生活をやり過ごす高校1年生。そんな彼の毎日が、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカとの出会いで一変した。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされる憤りと、クールな色香に昂る男子的モヤモヤ感との狭間で揺れながら、学園の謎を解明するために奔走する祐希。そうして彼の中で何かが変わり始めたとき、自らの秘密も明らかになる出来事が起こり?やみつき必至!学園ミステリ連作(「BOOK」データベースより)
学校に広まる〈走る原始人〉の謎・・・「原始人ランナウェイ」
肝試し中に聞こえた女の泣き声の真実・・・「幽鬼的テレスコープ」
文化祭中に消えたアリスの衣装・・・「いたずらディズガイズ」
卒業アルバムから切り取られた写真・・・「さよならメランコリア」
女王気質なマツリカさんと、奴隷気質な主人公。
彼女が発する無理難題に、今日も今日とて振り回される日々。
おぉなんというラノベ設定。
読みやすくはあると思いますが、私はちょっと苦手かな。
主人公の細かい妄想が、どーにも受け付けられないわ。
アンソロジー本で第一話目は既読だったのだけれど、これ一話だけだったらまだよかった。
でも妄想部分を立て続けに読むと若干引いてしまうわー。
マツリカさん本人の謎が明かされていないので、たぶんシリーズ化するんでしょうね。
その謎自体には興味があるので、一応読み続けてみようかな。
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【柴山祐希。学校に居場所を見つけられず、友だちもなく、冴えない学園生活をやり過ごす高校1年生。そんな彼の毎日が、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカとの出会いで一変した。「柴犬」と呼ばれパシリ扱いされる憤りと、クールな色香に昂る男子的モヤモヤ感との狭間で揺れながら、学園の謎を解明するために奔走する祐希。そうして彼の中で何かが変わり始めたとき、自らの秘密も明らかになる出来事が起こり?やみつき必至!学園ミステリ連作。 】
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ジャケ買いしました。
女王様と柴犬の話‥笑。
こんな女の子いたらとても迷惑だな…って思うほどの女王様ぶり。
おまけにときどき優しくなるあたりがツンデレで、ますますキャラが確立している感じがする。
こんなキャラもいいね(^O^)
実際に身の回りにいたら迷惑だろうけど。
いや、絶対迷惑。
その一方で、ソフトな気持ちの部分は割と繊細な感じ。
あと、謎解きのときに詳細な事実が語られないことも特徴かな?
だろうの推理で終わっていることが多い。
続編でないかな?という気持ちを込めて★5つにしちゃいました。
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装丁も可愛らしく、大変読みやすいです。
ちょっと主人公がうじうじしすぎでしんどかった。
サンドリヨンとだいぶ似た雰囲気。
なんだかんだで続編出たら読むと思います。
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これで著者は性別不明作家、の名を払拭出来たのではないか、というぐらい太腿やスカートについての興味が書き連ねられている作品(笑)どんどん柴犬くんが変態になっていってウケる。
最初は「サンドリヨン」シリーズとあんまり変わんないなー、て思いながら読み進めて行ったけど、この男子的モヤモヤがアクセントになってとても面白かった。マツリカさんに夢中になりながらも、小西さんにもときめいちゃうあたり、有りそうだなー、と。なんだかこういう、黒すぎない、爽やかすぎない。青春ミステリって良いな。シリーズで読みたい気もするけど、終わり方が素敵なので、このままで良いのかも。
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病的なまでに人に接することを恐れる主人公と、浮世離れしたマツリカさんの物語。主人公の心情が興味深くて、だんだん成長して行くところが面白くて読み進めていたら、最後にガツンとやられた感じでした。多少は何かあるのか考えていたのですが、予想とは違う方向からの不意打ちで、完敗でした。ラストは、主人公にとって夜明けを感じさせてくれる展開が眩しく、清々しかったです。これで終わりなのが残念な気もしますが、読み切りものとして、作者の持ち味を知る上で良い作品になったのではないか、と思います。
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廃墟ビルの4階で、僕はマツリカさんに出会った。
双眼鏡で学校にいる人々を観察するマツリカさんは、話を聞いただけで、真相が手に取るようにわかるみたい。
魔女みたいな人だった。
装丁とタイトルに惚れて、ずっと読みたかった本です。
図書館で見つけた時は叫ぶかと思った(笑)
内容は、正直、期待していたほどではなかったように思います。
描写に時々躓いてしまうんですよね。「どういうことだ?」ってちょっと考えないと想像しにくい感じ。
でも、柴山くんのマツリカさんにドキドキしてる描写は大好きです。
すっごい心の葛藤が伝わってきます。
この本は、あまりミステリーっぽくないミステリーかなって思います。
推理は全部マツリカさんの想像でしかないし。
私は、そういうところも好きですが。
続きでないかなーってちょっと期待です。
相沢さんは、やっぱり今後が楽しみな作家さんです。
追っかけて行きたいです。
装画:moka
装丁:鈴木久美(角川書店装丁室)
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学園ミステリ短編集。ささやかな日常の謎ではあるけれど。不可思議な怪談話の真相として語られる真実は、かなり残酷で辛辣なもの。……だけれど救いがないわけでもなく、穏やかな読後感です。
探偵役「マツリカさん」のキャラも謎めいていて魅力的。主人公がなかなかにうじうじしちゃってるのが気に食わないのですが。それをフォローするには十分かも。
お気に入りは「さよならメランコリア」。ここで明かされる最大の謎。たしかに引っかかるとは思っていたけど……そういうことだったのか!
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太ももとかスカート丈がここまで熱く語られる小説は初めて読みました。
サンドリヨンシリーズよりミステリ色が強い印象。
こっちも続編が書けそうなので期待。
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角川のコージーミステリにアタリなし。
カバー絵、デザイン、装丁というハコは素晴らしいできばえに仕立てて、それに見合う中身がないといういつもの角川らしさですね。
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マジョリカマジョルカという資生堂の化粧品シリーズがあるそうで、題名
はその語呂遊び? 小説 野性時代に発表の3編を書き下ろしの最終編で締める。
女王様マツリカとM男高校生の成長物語に学園ミステリーをからめる一人称物語。ふとももに執着する筆者の世界になかなかなじめず苦戦。表紙のせいで電車で読み難くいし。 読み切ってみれば仕掛けがみえてくるのだが、それで何?という感じ。草食系男子の妄想をくどくどと読まされた。 柴犬くんが成長しては成り立たない世界なので、これで打ち止め?
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良い太ももな表紙です。黒ストッキングだとなお萌えた!が、まぁ描写的に白い太腿だから仕方ない…。茉莉花の花言葉は清純無垢らしく……清純無垢…か…。
お話のほうは、最後のだけは、えぇぇ、そこで終わるの。closedしちゃうの!でした。読者の判断に委ねるってことなのかなぁ。それとも続きがあるのかなぁ。うーん。人の心にまで解釈をつけて終わってくれないとすっきりできない自分がもどかしい。
怪談じみた噂と、ある解釈。ゴキブリ男は結局出てはこなかった気がするのだけれど、読み落としたかな…。しかし、相沢さんのお話は「日常の謎」というには、真相?がざくりと心に刺さる。若干重い。どれも当人に確認した話ではないから、あくまでマツリカさんの解釈であって真相ではないといえなくはないけれど。
カバーはカバーで素敵だけれど、カバーはずしたのも落ち着いた感じでありながら四隅にも模様があってかわいかった。金色は雰囲気出るけど、この色合いだと目立たないのがちょっと残念。
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気弱な高校生男子、柴山祐希と廃虚の女子高生住人マツリカ。
この、キャラが立ちすぎた設定はいいの?
草食を越えているし、Sにもほどがある。
理解不可能な二人の関係に好感が持てれば、
もっと面白く読めたかなぁ。
人のことをお前呼ばわりする人に
好感が持てないし、そんなことしない、
さらに、人に跪くなんてしないし、させないので
ダメだぁ。。しんどかったぁ。
ビターな内容のうえ、
いつもの高校生のビミョーな揺れが、
同じような波長で伝わってくるっていうかんじ。
そこは、共感。
好みは、サンドリヨンの初とポチかな~
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苦めの青春ミステリ。ミステリ要素は味付け程度、現実味ある辛めの真相や主人公の内面を通して青春の裏側の孤独や痛みが描かれています。
内気で他人と上手く接することのできない男子高校生、柴山くんにかなり共感。謎の少女マツリカに、いらいらしたり、太ももに悩殺されたりしながらも、忠犬のように従い学校の怪談を調べる姿は応援したくなります。
謎を残しつつもきれいにまとまっていますが、続きが読みたいですね。
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今注目の作家による学園青春ミステリー。
旧校舎で暮らす不思議な美少女マツリカさんと彼女に翻弄される柴犬くんが日常の謎を解き明かします。
構成としては柴犬くんが謎に(主にマツリカさんの命令で)遭遇し、マツリカさんが安楽椅子探偵を務める。
柴犬くんが蠱惑的なマツリカさんに翻弄される様には思春期の高校生らしさが巧いこと滲み出ているし、何よりマツリカさんが魅力的なキャラクターでした。
読みやすいし、日常の謎そのものもかなりちゃんとしているのでミステリー好きであろうとなかろうと十分に楽しめます。
読後感も爽やかでよかった。続編が出るような雰囲気もありつつ…どうなんだろう。楽しみに待ってます。