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- カテゴリ:一般
- 発売日:2021/11/05
- 出版社: 朝日新聞出版
- サイズ:20cm/269p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-02-251786-9
読割 50
紙の本
いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経
著者 伊藤 比呂美 (著)
古典新訳に定評のある詩人による、暮らしに結びついたお経の現代語訳と、自然を見つめる明るいまなざし、「生きる」ことへのやわらかな希望のある極上エッセイを収録。著者朗読のCD...
いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経
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商品説明
古典新訳に定評のある詩人による、暮らしに結びついたお経の現代語訳と、自然を見つめる明るいまなざし、「生きる」ことへのやわらかな希望のある極上エッセイを収録。著者朗読のCD付き。【「TRC MARC」の商品解説】
●古典新訳に定評のある詩人による、暮らしに結びついたお経現代語訳、自然を見つめる明るいまなざし、「生きる」ことへのやわらかな希望のある極上エッセイ。耳でも味わいたい著者によるお経朗読9編をふくむCDつき。*寝たきりの母、独居する父。死に方がわからないかのように生きている親を見ていて考えた。「生きること死ぬこと」について、老い果てぬ前に準備をしたらいいのではないか。老いて死ぬ不安を、苦しみを、少しでも軽くする道はないか。遠いカリフォルニアから通いつつ看取りをつづけるうちに、娘はお経に出会った。 そして今、両親と夫の死を見届けて、誰もいなくなった荒れ地や海辺を、犬と歩く。日没を見て、月の出を見て、小さな生き物の生きざまを見る。雨を見て、風を見て、地震を見る。自然のめぐりと生きることと死ぬことが重なっていく。●「目次」から 父と母とお経とわたし 開経偈「今、出遭いました」 三帰依文「仏教に出遭えたミラクル」 三宝礼「みをかがめます」 秋篠寺伎芸天/空 般若心経「完成に向かって」 二河白道「河を渡る」 源信の白骨観「ホラホラ、これがおれの骨だ」 九相詩「死体のあと」 「白骨」と「九相詩」源氏物語表白「紫式部の往生」 風信帖「一通の手紙、空海から最澄へ」 雲/雨 法華経薬草喩品偈「大きな木や小さな木」 骨/鏡/手紙、父へ 阿弥陀経「浄土とはこんなところです」 犬になる 四誓偈「四つの誓い」 本誓偈「ただおこなえ」 犬を待つ/写真 聞名得益偈 「みんないける」 ウサギ/スカンク/藪の中/巣立ち/キノコ 法華経従地涌出品偈(部分) 「涌き出したボサツたち」 法華経方便品(部分) 「なぜ仏は世にあらわれたか」 法華経如来寿量品偈(自我偈) 「私が目ざめてからこのかた」 名前 一切精霊偈「一切のたましいは」 7度21分40秒/日没/朝の月と満月 発願文「ねがっています」 お盆を思う 摂益文「み名をよぶ」 瓦礫のお城とただの草/サフラン 犬と怨憎会苦/料理しなくなって 春の小川 死んでいく人 仏遺教経「最後のおはなし」 総回向偈「あまねくひとしく」 総願偈「あるいてゆきます」 あとがき 主な参考文献【商品解説】
●古典新訳に定評のある詩人による、暮らしに結びついたお経現代語訳、自然を見つめる明るいまなざし、「生きる」ことへのやわらかな希望のある極上エッセイ。耳でも味わいたい著者によるお経朗読9編をふくむCDつき。
*
寝たきりの母、独居する父。
死に方がわからないかのように生きている親を見ていて考えた。
「生きること死ぬこと」について、老い果てぬ前に準備をしたらいいのではないか。
老いて死ぬ不安を、苦しみを、少しでも軽くする道はないか。
遠いカリフォルニアから通いつつ看取りをつづけるうちに、娘はお経に出会った。
そして今、両親と夫の死を見届けて、
誰もいなくなった荒れ地や海辺を、犬と歩く。
日没を見て、月の出を見て、小さな生き物の生きざまを見る。
雨を見て、風を見て、地震を見る。
自然のめぐりと生きることと死ぬことが重なっていく。
●「目次」から
父と母とお経とわたし
開経偈「今、出遭いました」
三帰依文「仏教に出遭えたミラクル」
三宝礼「みをかがめます」
秋篠寺伎芸天/空
般若心経「完成に向かって」
二河白道「河を渡る」
源信の白骨観「ホラホラ、これがおれの骨だ」
九相詩「死体のあと」
「白骨」と「九相詩」
源氏物語表白「紫式部の往生」
風信帖「一通の手紙、空海から最澄へ」
雲/雨
法華経薬草喩品偈「大きな木や小さな木」
骨/鏡/手紙、父へ
阿弥陀経「浄土とはこんなところです」
犬になる
四誓偈「四つの誓い」
本誓偈「ただおこなえ」
犬を待つ/写真
聞名得益偈 「みんないける」
ウサギ/スカンク/藪の中/巣立ち/キノコ
法華経従地涌出品偈(部分) 「涌き出したボサツたち」
法華経方便品(部分) 「なぜ仏は世にあらわれたか」
法華経如来寿量品偈(自我偈) 「私が目ざめてからこのかた」
名前
一切精霊偈「一切のたましいは」
7度21分40秒/日没/朝の月と満月
発願文「ねがっています」
お盆を思う
摂益文「み名をよぶ」
瓦礫のお城とただの草/サフラン
犬と怨憎会苦/料理しなくなって
春の小川
死んでいく人
仏遺教経「最後のおはなし」
総回向偈「あまねくひとしく」
総願偈「あるいてゆきます」
あとがき
主な参考文献【本の内容】
著者紹介
伊藤 比呂美
- 略歴
- 〈伊藤比呂美〉1955年東京都生まれ。詩人。「とげ抜き」で萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞。他の著書に「良いおっぱい悪いおっぱい」「たそがれてゆく子さん」など。
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紙の本
現代語訳でいいし 気付きも もらえる本
2023/03/12 22:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:清高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.内容
お経の現代語訳、それに関連すると思われるエッセイ、そして、著者が朗読するお経の現代語訳がセットになっている。
2.評価
本書を読むまでは、(正直、お経を、現代の日本語に訳して何になるんだ?)と思った。しかし、「もともとサンスクリット語やパーリ語だったのが中国語に翻訳され、その中国語をそのまま、日本風のなまり切った発音で、意味のことなんか考えずに唱えている」(本書p.11)のであれば、現代の日本語に訳してそれを朗読するのもありだな、と思った。そしてCDの朗読がなかなか迫力があった。
また、お経や古典文学について気付きをもらえる本である。例えば、お経は語りであったり(p.12、p.27)、「日本古典文学は(『古事記』等は除いて)ことごとく皆な仏教文学である」(p.265)だったり。
以上の通りであるから、5点とする。
紙の本
エッセイ
2023/10/31 17:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
お経の現代語訳にもいろいろあるとは思うのですが、これは一風変わった現代語訳です。「ライブ感を前面に出した訳」という言い方が一番適切かと思われます。個人的に現代語訳の方は、あまり好みではありませんでしたが、エッセイがよかったです。
紙の本
詩人伊藤比呂美 ここまで仏教通だったのか
2022/01/22 09:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gori - この投稿者のレビュー一覧を見る
お経を 伊藤比呂美の朗読詩 としてCDで聴く
わたしも、毎朝「日本風のなまり切った発音で、意味のことなんか考えずに」般若心経を唱えている
詩人伊藤比呂美 ここまで仏教通だったのか
朗読詩の会に行ったことがある
詩人みずから自作を朗読するということを体感し、感動した
これまでの作品も CDで聴いてみたいと思った