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紙の本
これからの防災・減災がわかる本 (岩波ジュニア新書)
著者 河田 惠昭 (著)
いつどこで災害に遭っても、命と財産を守れる「減災」社会に変えていくにはどうしたらよいか? 災害のメカニズムを知り、適切な危機管理能力を身につけ、自分で考えて行動できるよう...
これからの防災・減災がわかる本 (岩波ジュニア新書)
これからの防災・減災がわかる本
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商品説明
いつどこで災害に遭っても、命と財産を守れる「減災」社会に変えていくにはどうしたらよいか? 災害のメカニズムを知り、適切な危機管理能力を身につけ、自分で考えて行動できるようになるための本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
河田 惠昭
- 略歴
- 〈河田惠昭〉1946年大阪市生まれ。京都大学大学院工学研究科修士・博士課程修了。同大学防災研究所巨大災害研究センター長・教授。阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター長(兼務)。
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紙の本
災害全般の被害要因、防災対策・事後対策がよくまとめられている。
2011/04/16 18:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地震、津波、噴火・・・。この表紙のようにのどかな風景の町が一度の災害で失われる。それを少しでも減らすことはできないだろうか。これまでの災害を振り返り、災害全般に対する理解と対処の心構えを説く。
ジュニア新書なので最後の章は「10 社会を変えるのはきみたち」と若者向けの語り口になっていますが、全体には普通の新書としても充分に通用する内容です。
1,2章では被害が大きくなった要因の分析を中心に、日本と世界の最近の大災害を説明しています。2008年の出版なのでニュージーランドの地震(2010)は載っていませんが、日本では阪神・淡路(1995)や中越の地震(2004)や東海豪雨(2000。名古屋が浸水)など。世界でも西ヨーロッパ大水害(2002)、ハリケーン・カトリーナ(2004)、四川の地震(2008)、・・・。ここたかだか20年ぐらいの間にこんなにも多くの災害が世界中で起きていたことに改めて驚きます。そぞれの災害からわかったことが完結にまとめられたこの章を読むだけでも学ぶことはたくさんあります。
一つ大きな事件が起こるとほかの大きな事件を話題にしなくなってしまう、私たちの日常を指摘された気もしました。過去の災害から得られたはずの教訓も、次のニュースに押し流され、形にならないで来てしまったことも多いのでしょう。反省しなくてはならないところです。
他の章では予防・減災のための事前対応、そして事後対応が順を追ってまとめられています。何を重視しなくてはいけないか、個人のすべきこと、公で動くべきことはなにか、などです。
一般の人は普段「自助:共助(近隣の助け合い):公助=1:2:7」と考えているが、実際おこってみると「7:2:1」であるという記述が、この中では印象に残りました。町や市の機能が上手く作動しない場合もあることを考えれば、自分自身でしっかり判断できるようにしておかなくてはいけない。あたり前のようですが基本はやはり各個人だということです。
起こってしまったら、嘆くばかりではなく過去の経験を活かして対処し、経験をさらに積み上げていかなくてはなりません。
「想定外と後で言い訳しないよう、想定外の場合も想定する」「自分の行動をとにかく正当化する『正当化の偏見(P24)』人間の性質が自分にもあることを忘れない。」。本書を読んでこころに刻んだ言葉です。
著者の「津波災害」は、津波についてきっちりとまとめられていました。こちらは災害全般について。どちらも今、記憶の新しいうちに読んでおきたい本です。
紙の本
大切な命を守る減災に取り組もう
2008/11/17 17:38
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さざなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「熱さも喉もと過ぎれば熱さを忘れ」。防災の日(9/1)を頂点に少しずつ薄れていくのは仕方がないのだろう。だが、自然界の掟は休むことなく、じわりじわりと押し寄せている。嵐の前の静けさではないが、突然けたたましく雄叫びを上げて襲いかかる自然界の猛威は、一瞬にして我々を不幸のどん底へ突き落とす。まさに、災害と安全は紙一重なのである。
首都圏直下型地震が起こると叫ばれて久しいが、一度起これば被害は甚大だ。家屋の倒壊、火災の発生、推定死者は5万人を超えるといわれ、ライフラインはことごとく破壊され、生き地獄の要諦は長期間拭い去れないし、首都圏はマヒ状態。だが、それだけではないのだ。直接の被害を受けなかった近県でも、働き手や、学生、一般の被害者は650万人に及ぶと言われる。直下型地震から身を守る最低条件とは? 策はあるのだろうか学び取りたい。
地球温暖化のせいなのか、今年は例年になく水害の被害が後を絶たなかった。台風の上陸が少なかったのに、何故なのだろう。突然の集中豪雨、記録ずくめの雨量。地下街の水没、あふれ出る下水道、河川の氾濫・山崩れ、荒れ狂った天候は我々を一飲みにしてしま った。科学が発達した現代においても、自然災害から身を守ることすらできないとは・・・。
だからこそ本書は減災が大事だと訴える。世界に類をみない首都圏地下街の多さ。海底より低い埋め立て地やデルタ地帯の真上にそびえ立つオフィス街、災害が起これば東京は真っ先に沈没の憂き目。災害を守る原点は自助、共助、公助が絡み合って減災を進めるべきと語る。限りない資源、大切な命を守るライフラインを、一日も早く構築しなくてはいけないと反省させられた。
災害はいつ起こるか皆目分からない。だが、起きてからでは遅いのだ。「転ばぬ先の杖」ではないが、自分でできる減災は日頃から心がけておきたい。
紙の本
少し古いですが・・・
2022/04/20 21:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けんけん - この投稿者のレビュー一覧を見る
”ジュニア”文庫なのに、ジュニア向けではない、でおなじみですが、小学生に指導するために教師が読むのはありな1冊です。防災、減災についての知識が単純に増えます。
少し古い本なので、そこから更新されていることもありますが、防災や減災の基礎的な考え方は知れると思います。