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紙の本
流刑 (岩波文庫 赤714-3)
著者 パヴェーゼ (著),河島 英昭 (訳)
反ファシズム活動の理由で逮捕されたパヴェーゼ(一九〇八‐五〇)が南イタリアの僻村に流刑されたときの体験を色濃く映した自伝的小説。背後は峨々たる山々、眼前は渺々たるイオニア...
流刑 (岩波文庫 赤714-3)
流刑
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商品説明
反ファシズム活動の理由で逮捕されたパヴェーゼ(一九〇八‐五〇)が南イタリアの僻村に流刑されたときの体験を色濃く映した自伝的小説。背後は峨々たる山々、眼前は渺々たるイオニア海。村人たちとの穏やかな交流の日々を背景に、流刑囚の孤独な暗い心の裡を描き出す。【「BOOK」データベースの商品解説】
目次
- 流 刑
- 解 説
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紙の本
今読むべき小説
2012/02/21 06:41
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K・I - この投稿者のレビュー一覧を見る
パヴェーゼは、気になる作家だ。
岩波から、その仕事を集成したものが出ているが、大部で値段も高い。
ぼくが住んでいる市は図書館にすべて所蔵しているので、
借りて読んだこともあったのだが、
なかなか大きくて重い本というのは、読みづらく、
最後まで読めなかったりした。
大江健三郎さんが「定義集」でとりあげていたから、
パヴェーゼを手に取ったひとも多いと思うが、
このたび、文庫ででることになってとてもめでたい。
(いままでも2作品でていたけど)。
この作品はパヴェーゼが反ファシズムの嫌疑で
実際に流刑になった体験をもとにした小説。
解説にあるように、
パヴェーゼは小説を書く以前から詩をかいていたようで、
文章は詩的だ。
ぼくはなかなか現代日本が生み出す散文小説の文章に
興味をひかれなくなっているのだが、
パヴェーゼの文章は水のようにしみこんでくる。
来月は、短編集がまた文庫ででるそうだ。
とても楽しみ。
紙の本
美しく、厳しい眼差し
2024/04/10 07:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しく哀しい詩のような小説。
しかし、ひたすら幻想的ではなく、現実を見つめ、冷笑するような主人公の知的な孤独が、描かれる。
流刑地の、辺鄙な場所に、不自由を感じながら生きている人々への眼差しがある。彼らへの同情や憐憫と同時に、自己への疑い深い分析が、他にはない魅力を持っている。