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商品説明
日米対立は日露戦争後に始まった、国民は戦艦大和を知らなかった、アメリカの標的はドイツだった、戦争を熱望したのは新聞だった…。「虚飾」と「誤解」にまみれた太平洋戦争の真実に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
客観的に記述された素晴らしい本。
2016/06/22 14:20
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校で太平洋戦争のことを習っても、よくわからない人は多いのではないだろうか。
学校で教わるのは、「戦前の日本は悪いファシズムの国で、正義のアメリカによって矯正された」ということで、真実とはほど遠い。
この本は、自虐史観でもなく自尊史観でもない。
ただ淡々と、客観的事実を記述している。
開国以降、戦前の日本がどういう国だったか。
なぜ戦争をせざるを得なかったのか。
戦争は一国でするものではない。相手があってのことである。当時の国際情勢、経済の動向の中で、日本の外交上の失敗も重なってやむを得ず戦争に至ったことがよくわかる。
特筆すべきは、むしろアメリカの方が戦争を望んでいたことが書かれていること。これは画期的である。
また、日米を離反させてソ連の有利に事を進めようとしていた国際共産主義(コミンテルン)の陰謀、そのスパイが日本政府のなかに潜り込んで工作していたということもはっきりと書かれている。これは大変素晴らしいことだ。(現在もその工作は進行中である。)
また、戦争を煽ったのは朝日新聞などのマスコミであったこともきちんと書かれており、評価できる。
また戦争の拡大を防げなかったのは、日本が独裁国家だったからではなく、むしろ逆に責任の所在が曖昧だったからだということが書かれている。
このように、客観的な事実に基づいて歴史を検証することが、戦争を防止する手立てとなるのではないだろうか。
残念なのは、数箇所誤植や日本語としておかしい部分があり、これはいつものことだが、彩図社の校閲部に猛省を促したい。