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商品説明
なんとなく便利そうで、名前だけは知っているけど、その正体がわからない人工知能(AI)について、「がんばれ森川君2号」等のゲームで知られる著者が、文章と自らのイラストで素朴な疑問に答える。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
人にモノを説明する手腕に感心。
2002/04/01 01:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ORA - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本、文章がとてもすばらしかったです。すんなりと読める文体。分かりやすい説明。イラストも著者本人が書いてるので説明に的確に合っている(かわいいし)。ゲームというサービスを人に提供するという仕事柄がよく出ているなぁ、としきりに感心。プレゼンテーションとかたくさんこなしてきてないと、こんなわかりやすい説明できないでしょう。
また、タイトルの「マッチ箱の脳」とあるとおり、人工知能の仕組みをマッチ箱を使っての説明方法も、斬新ですごい。コンピュータの中で、CPUが行なっているであろう処理を、実際に目に見える(しかも触れる)形で表現するとは…。失礼ながら、「やるな、森川」と思いました。
「人に説明する」ときの姿勢や心構え、分かってもらえるようにする努力が、自分には欠けていると痛感させられ、とても勉強になる一冊でした。もちろん内容も楽しんで読めます。人工知能って言葉は聞いたことあるけど、何のことだかさっぱり分からない方にお勧めの入門書といったところでしょうか。
紙の本
ここまでわかりやすく人工知能を説明できるとは!
2001/02/28 16:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:橋本公太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者はゲーム作者であり、人工知能を取り入れた作品も何本か制作している。この本は、人工知能の中でも特に「遺伝的アルゴリズム」と「ニューラルネットワーク」について大変わかりやすく説明している。これだけわかりやすく説明できるのは、森川氏が実際に人工知能をゲームに取り入れるためにいろいろ使ってみたからであろう。大変良い本である。
橋本公太郎
紙の本
人工知能の魅力
2002/07/11 16:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:京太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アストロノーカ」「がんばれ森川君2号」などのTVゲームの製作者として知られる著者が、人工知能(AI)というなんとも難しそうな概念について、イラストなどを使ってわかりやすく説明してくれる本です。「マッチ箱」というとても身近なものを使って説明してくれるので、数学が苦手な人もすんなりと理解できると思います。この手の本のなかでは、珍しく成功しているのではないでしょうか。なによりも、「AIって面白いよ」という著者の気持ちが伝わってくるのがイイ。すごく楽しい本です。
紙の本
ゲーム作家によるわかりやすいAI入門
2001/01/10 17:39
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投稿者:松原 仁 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は「頑張れ森川君2号」、「アストロノーカ」など、遺伝的アルゴリズム、ニューラルネットワークというAI(人工知能)の新しい道具立てを使ってゲームソフトを開発している人である(最新作の「ここ掘れ、プッカ」というゲームソフトもAIを持ちいている)。
本書はそういう人が書いたAI入門書で、期待通り非常にユニークでしかもためになる本になっている。著者が書いているように、AIの専門家が書いた本は一般向きと称していても素人には理解できないものがほとんどである。そもそも読む気もおきない。読んでもらえなければ何を書いても意味がないという指摘は、AI専門家の一人である評者には耳の痛い。しかしその指摘は正しい。こういうことになる理由は、たとえ一般向きの本でも、AI専門家は一般の評判ではなくAI専門家の評判の方を気にするからである。結果として、専門的には間違いがないが面白くもなんともない本になってしまう。
本書は著者がゲームソフトに用いた遺伝的アルゴリズムとニューラルネットワークを中心に、図や具体例をふんだんに用いて説明している。その説明も先生が生徒を見下ろして話す調子ではなく読者と同じレベルでなされており、とてもわかりやすい。本の装丁も教科書調ではなくソフトなので、従来のAIの本を敬遠していた人も読む気がおきるだろう。むずかしい数式なしに遺伝的アルゴリズムとニューラルネットワークをこれほどうまく説明できるとはすばらしい。
むずかしいことは思いきってはしょっているのでもちろん厳密性には欠けるところもあるが、厳密性が気になるのは専門家だけなのでまったく問題ない。著者が後書きで自分のことを「素人をだませる程度にはAIに詳しい」と書いているが、専門家向きの本を書くより一般向けの本を書く方がはるかにむずかしいことを考えれば、著者の「素人をだます」能力はきわめて高いと言えるだろう。
(公立はこだて未来大学 松原 仁)