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紙の本
深い学識から導き出された人間学
2000/09/22 11:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タッピング - この投稿者のレビュー一覧を見る
吉田茂が自分より20歳も若いにも関わらず、「老師」として接していた人物、それが著者の安岡正篤氏です。他にも政界や経済界などの各界のリーダーが安岡氏に教えを求めました。「平成」という元号の名付け親でもあります。
そのような偉大な人物の手による書だけあって、本書の内容は非常に中身の濃い、読み応えのあるものになっています。
「運命」とは決して「宿命」ではない。だから自分の手で創っていくことができる。よりよい運命の創り方を本書から学ぶことができます。
「組織盛衰の原理」では、近代の中国と日本の歴史を、人間学的な観点から検討しています。良い社会を作るためにはいかに人間というものが重要か、ということを改めて認識されられます。
「東洋思想と人間学」では、特に「人生の五計」が興味深いものです。この中の「家計」のところで、著者は人間教育の重要性を説いています。著者によれば、人間にとって最も重要なのは「徳性」です。つまり、人を愛するとか、人を助けるといった人間の本質です。これに対し知性や知能、技能といったものはたいして重要でない。この指摘は非常に納得のいくものです。徳性に欠ける者が少しばかり知識があるというだけで権力を握る。これほど恐ろしいことはないのではないでしょうか。それでは徳性を育てるにはどのような教育をすればよいか。これについて著者は家庭教育が重要だと説いています。
「運命を創る」「気力を養う養生訓」では意欲にあふれた生きがいある人生を送るための具体的アドバイスがたくさん紹介されています。睡眠や人間観察の方法、体によい食べ物の取り方など、非常に参考になります。
紙の本
空論に走らない活学としての意義深い講義録。
2002/10/03 03:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:由良 博英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安岡正篤師の各地での講演の口述記録から集めたもの。対象は国会議員であったり、企業への新入社員であったりと様々である。漢籍から西洋哲学、あるいは医学や社会学まで広範に及ぶ教養に支えられた、空論に走らない活学としての意義深い講義に、厳しく教えられるものがあった。安岡師は終戦の詔勅の起草者としても知られ、この著のなかではその裏話も語られている。本人の証言によるこの一節は、日本史の史料としても貴重なもの。