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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2003/08/01
- 出版社: 竹書房
- サイズ:20cm/338p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-8124-1254-4
紙の本
龍のすむ家 (龍のすむ家)
「下宿人募集」−ただし、子どもとネコと竜が好きな方。奇妙な張り紙を見つけたデービットが行った先は静かな一軒家。竜の置物ばかりを作る陶芸家の女主人、あかずの間のアトリエ、謎...
龍のすむ家 (龍のすむ家)
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商品説明
「下宿人募集」−ただし、子どもとネコと竜が好きな方。奇妙な張り紙を見つけたデービットが行った先は静かな一軒家。竜の置物ばかりを作る陶芸家の女主人、あかずの間のアトリエ、謎だらけの下宿生活が始まった…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
クリス・ダレーシー
- 略歴
- 〈クリス・ダレーシー〉児童書を中心に著作多数。英国レスター市に暮らす。
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書店員レビュー
シリーズ最新刊「龍の...
ジュンク堂書店新潟店さん
シリーズ最新刊「龍のすむ家グラッフェンのぼうけん」が先月発売され、
本書は記念すべきシリーズ第1作目となります。
「下宿人募集――ただし、子どもとネコと龍が好きな方に限ります」
表紙を開いてまず飛び込んでくる下宿人募集の案内。
インパクトが強い上に、たったこれだけの短い文章で読者の想像力を掻きたててくれます。
なので本文に入る前から、ストーリーに飛び込む準備が出来るわけです。
一人の下宿人と陶芸家の女主人、10歳のやんちゃな女の子、そして数匹の龍たちが活躍する、
冒険あり、涙ありの、心踊るストーリーを是非お楽しみ下さい。
児童書担当 渡邊
紙の本
小さな龍はあなたの心にも
2004/01/07 16:35
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:元インド - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を評価するのは難しいかもしれない。果たして龍とはなんであろう? 少なくとも、この本を読んだ人は、何度か、そんな疑問が浮かぶはずだ。
ただの置物だろうか? 本当に生きているのだろうか? 時々、それすら疑わしくなる。だが、きっと、誰もが「持っている」のだろう。
この本は、あまり多くを語らない。いくらか読み手に想像の余地を残している(時にはその想像を裏切られることもあるが)。
だからこそ、疑問はいくつも頭に浮かぶ。ただ、恐らくだが、作者には謎かけのつもりは無いのだと思う。その証拠に答えは用意されていないことも多い。
ただし、物語が完結していないわけではない。もちろん、物語のその後を考えることは出来るように終わっているが、そんなのは良くあることだ。
この物語は断片のつぎはぎのように、進められていくのだ。
この物語の中心にいるのはタイトルにある「龍」ではない。もっと愛らしい動物だ。だが、それは語るまい。読む楽しみが失われるだろう。
だが、その動物は、この物語には何よりも重要だ。それを中心に物語がつむがれ、主人公は苦悩と楽しみを味わう。
その一連の流れが、実に巧みだ。読み手はいつしか主人公とともに、この家の不思議や家族との交流を楽しく、時には驚きを交えながら体感していく。
そして、成長する。自信を持つ。一軒の家に下宿することを通じて…。
ただ、惜しむらくは、あまりにも断片的で、時々、突飛とも思える部分があるところだ。おかげで時間の前後関係がわからず、何度も同じところを読み直して、理解する必要があった。
心情描写も同じ風で、せめてもう少しここで説明があったらな、と思う部分も多い。それが非常に残念だ。だが、きっと、読んだ人の誰もが心にとどめる、名作になるだろう。