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- カテゴリ:中学生 高校生
- 発売日:2005/05/18
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:20cm/260p
- 利用対象:中学生 高校生
- ISBN:4-591-08663-1
紙の本
ぎぶそん (teens’ best selections)
著者 伊藤 たかみ (著)
【坪田譲治文学賞(第21回)】【産経児童出版文化賞(第53回)】中2のガク、かける、マロ、リリィは、バカやったり喧嘩したり恋をしたり。そんな4人が、ガクの熱意に押されてバ...
ぎぶそん (teens’ best selections)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:14,300円(130pt)
- 発送可能日:購入できません
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商品説明
【坪田譲治文学賞(第21回)】【産経児童出版文化賞(第53回)】中2のガク、かける、マロ、リリィは、バカやったり喧嘩したり恋をしたり。そんな4人が、ガクの熱意に押されてバンド練習を始めて…。14歳、それぞれの音がはじけて響く! 胸が痛くなるほど鮮やかでフレッシュな物語。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
伊藤 たかみ
- 略歴
- 〈伊藤たかみ〉1971年兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で文芸賞を受賞。「ミカ!」で小学館児童出版文化賞を受賞。著書に「ロスト・ストーリー」など。
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紙の本
昭和64年の正月、あなたは何をしていましたか?
2005/09/30 07:59
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どんぶらこっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どういったらいいのだろうか?この物語は・・・・。
昭和64年という年を今の子は知らない。天皇の容態に一喜一憂し、カレンダー屋が困り果てていたあの頃の事・・・。この小説を読んで「昭和は遠くなりにけり」と感じた私はなんなのだろう。すでに平成になって17年なのである。
・・・昭和64年の正月、あなたは何をしていましたか?
幼馴染の二人の主人公、ガクとリリィが交互に語るこの物語の舞台はどうやら関西の田舎町。そして、昭和時代最後の年から平成の最初の年にかけての話でしかもガンドアンドローゼスである。はっきりいうが私は音楽はぜんぜんしらない。その私でさえ知ってるガンドアンドローゼスという記号に魅せられバンドの練習をする少年たちの青春ものであるが、さまざまに楽しめるしかけがある。
①同じ物事も捉える視点がかわれば変わってみえるというあたりまえのことを、この小説では語り手を変えて語る。そして最終的に好意を抱いているこの少年少女(ガク&リリィ)の初恋物語が予定調和的に終わることが読者にはわかりながら、互いの気持ちがわからず悩む二人を安心してみていくことになる。
②それと、ギターの才能があるためバンドに引き抜かれたかけるとそのじいちゃん。特に貧しい地区に住み、そこからギターの才能によって抜け出すことをほのかに夢見ているらしいはぐれオオカミ的なかけるへのガクの思い。そのかけるの影の自己投影のようなアル中のじいちゃんは「戦争にいけなかったのでこの地区から抜け出せなかった」という思いをかかえながら暮らしている。このかけるとガクのやりとりもバカな子どもの部分と大人じみた複雑な感情がないまぜになっているところが私にはかなりリアルに感じられた。
③ガクがじいちゃんの死を通して感じる「死」の捉え方の変化は、はっきり子ども→少年への変化を見ることができる。そして、それを昭和天皇の崩御の時期とだぶらすことが、よりクリアに一人の人の死の意味を読者になげかけるものとしている。
さまざまな要素がからみあっている物語である。私はノスタルジックな部分も含めてレベルの高い作品であると思うが、こういったピュアな青春小説は現在の時代を背景に作り上げる事はできないものなのだろうか?この作品を実際の中学生は読むのだろうか?そこが1番気にかかった点である。
紙の本
昭和を知っても知らなくても
2005/12/23 12:55
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゼファ - この投稿者のレビュー一覧を見る
青春モノで、音楽モノ。どこかで聞いたことあるような設定だ、と思った。
しかし、読み進めていくと”なんだか違う”と思えてくる。
なんだか想像していたのとは、”違う”、というか”ずれ”ている。
私が想像していたのは、仲間内でなにかぐだぐだ問題があって、なんだかよくわからないうちに少年少女が成長していく・・・。というものだった。
しかしこの物語はクリアだった。主人公たちの成長も、おじいさんの死も。区切りごとに交互に変わっていく語り部も新鮮さを与え、作品をよりクリアにしていったと思う。
間延びしない、リズミカルさがよいのだ。
話変わって。この物語は昭和の物語だ。それも17年前、昭和64年。
私自身は、いまいちこの昭和という時代がわからない世代だ。昭和が終わったときのことがわからない。昭和という時代が実感を得ない。
しかし、この物語は昭和という時代がわからなくても、なぜか話にのめり込んでゆける。
きっと昭和をよく知っている人が読んだのなら少なからず共感するところがあるはずだ。
しかし、昭和を知らない自分も楽しく読むことができた。
この本は、年代を問わず読める本なのではないのだろうか?
少なくとも、自分のような主人公たちとさして変わらない年代ならば、同じ年の者として多くの共感を得ることができる小説であり、楽しく読むことができるはずだ。
紙の本
バンド
2016/04/09 22:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生たちがバンドをします。
バンドメンバーのガクとリリイが語り手。
仲間内でもめてバンド解散の危機だったり、恋したり。
読みやすい青春ものでした。