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- カテゴリ:小学生 中学生
- 発行年月:2001.4
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:20cm/150p
- 利用対象:小学生 中学生
- ISBN:4-591-06764-5
紙の本
解放 (Little Selections-あなたのための小さな物語-)
おもしろくて読みやすく、そして深い中・短編に解説をつけ、若い人たちむけに編んだ短編集シリーズ。8ではレイ・ブラッドベリの「アンクル・エナー」など、本当の自分を隠した生活か...
解放 (Little Selections-あなたのための小さな物語-)
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商品説明
おもしろくて読みやすく、そして深い中・短編に解説をつけ、若い人たちむけに編んだ短編集シリーズ。8ではレイ・ブラッドベリの「アンクル・エナー」など、本当の自分を隠した生活からの「解放」を描いた4編を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
めいめい自分の言葉で | ルーシー・モード・モンゴメリ 著 | 5-64 |
---|---|---|
ピネロピへの贈りもの | ロバート・F・ヤング 著 | 65-84 |
森には真理が落ちている | 川原泉 著 | 85-120 |
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紙の本
読後感が私達にあたえてくれるもの。
2003/01/11 00:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:huyu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「本の探偵」である赤木かん子さんの編集による、短・中編のアンソロジーシリーズです。セレクトされたテーマも、「読んでみたい」という気持ちをおこさせるものですし、中に納められた作品もしっかりと基本をおさえるところはおさえ、楽しいセレクトになっています。ここで出会った作家の他作品も読んでみたいと思われることでしょう。
この巻のテーマは「解放」です。自然体のまま、自分を解き放って生きてゆく。今の世の中で一番難しいことかもしれません。心に鎧をまとい、どこかをねじ曲げて日々生活を続けている…それが自分で自覚もなく行っているものだから、自分でも気がつかないストレスとなって苦しんでいるのかもしれません。
また、大人になればなるほど、自分で思っているよりずっと頭が固くなっていることに愕然とすることも少なくありません。
4つのお話が納められていますが、どの人々も、後悔、あきらめ、逃げ、寂しさ、不安、といった感情。また家族、信仰、社会、能力などの環境の中で、苦しみ悩みます。それは私達にも言えることですし、またそれ以上かもしれません。
しかし、彼らはまっすぐに前を向いて生きていきます。決意、自信、優しさ、愛情、勇気。それが、このお話たちの読後感の良さになっているのは間違いありません。
人間の弱さと強さ。このシリーズは児童書扱いとなっていますが、子供たちはもちろん、自分を縛り付けている大人たちこそ読んで頂きたいと思います。また、今現在大人に限らず、自分をがんじがらめにしている多くの空虚な中高生たちにも気がついて欲しいことですね。
こんなにまっすぐに生きられないとしても、このストーリーを読んだ後のすがすがしい「開放感」を感じ、ちょっと立ち止まって、今の自分に気がつき、見つめ直すことも大切なのではないでしょうか。
紙の本
はばたこう、自由にむかって…
2002/06/18 00:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山村まひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あなたのための小さな物語」シリーズの第8巻。
自分があるがままの自分でいるための「自由」への解放をテーマにしたアンソロジー。
このアンソロジーシリーズは、選者であるかんこさんの趣味が出ていてどれも楽しいのですが、この巻は特に私のお気に入りの1冊です。
さまざまな状況の中で、自分らしさを奪われたり、耐えて生きている登場人物たちが、ラストで、はばたくさまが、読んでいてとても気持ちがいいのです。
文字通りはばたくのが、レイ・ブラッドベリの「アンクル・エナー」。
絹のような翼を持つ一族のひとりであるアンクル・エナーは、ある夜、飛翔中の事故から夜目が利かなくなり、夜空を飛ぶことができなくなってしまう、という物語。
また、ルーシー・モード・モンゴメリの「めいめい自分の言葉で」は、バイオリンを奏でるのが天職のような少年フェリクスが、愛する祖父からバイオリンを禁止され、二度とバイオリンにさわらないと約束させられるお話。
アン・シャーリーの名前がちらっと登場するのはご愛嬌。
ミス・ハスケルの飼い猫のピネロペと、少年オテリスの出会いを描いたロバート・F・ヤング「ピネロピへの贈りもの」は、この中ではちょっと変り種かもしれませんが、オテリスがラストシーンで選んだ贈り物が、なかなか良いのです。
そして、この巻のコミックは川原泉「森には真理が落ちている」。
天涯孤独で質素な一人暮らしをする高校生の霙さんは、ある日、森の主のましろのカメにつまずいたせいでカメになってしまい、たまたまその場にいたクラスメートの冬騎くんに助けられます。
川原泉の独特の世界は、ハマるとクセになるよ。