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商品説明
六本木ヒルズの眼下に米軍ヘリポートが! 米軍再編は「いつでも戦争ができる国」へのプロローグ。写真は真相を「偽装」する。そして、人々を惑わせる。満州に始まる国家戦略の過去と現在を追った検証ドキュメント。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
新藤 健一
- 略歴
- 〈新藤健一〉1943年東京生まれ。東京写真短期大学卒業。共同通信社でニュースカメラマンとして活躍。明星大学情報学部非常勤講師、フォトジャーナリスト。著書に「写真のワナ」「見えない戦争」など。
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紙の本
これって、結局は民族主義者に利用される本になっちゃうんじゃあないか、そんな危惧を感じはします。それにしてもマスコミが権力に加担したときは、歯止めがない・・・
2006/07/01 22:42
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
つい一月ばかり前のことですが、遅ればせながら六本木ヒルズに行ってきました。途中、愛宕のツインタワーと勘違いをして遠回りをしたものの、なんとか辿り着いて森美術館を見学、そのあと展望台から周囲を見回しました。たしかに、今のところ東京にある高層ビルの展望台で、これ以上の景観を見ることができるのはないだろうなあ、と実感しました。
で、展望台を一周しながら、ふっと下を見るとガラス張りの奇妙な建物があります。あれが噂の新美術館か、開館はいつなんだろう、それにしてもアクセスが悪そうだなあ、右にあるのが防衛庁跡地の東京ミッドタウンか、でもその横の大きな空き地は何だろう、Hなんていう字が大きく書かれているし・・・。そう、答えはこの本に出ていました。
さてさて、いつもの事ながら私はこの本を勘違いして手にしたんです。それを解きほぐすと、まずタイトルが『疑惑のアングル 写真の嘘と真実』であり、内容は「六本木ヒルズの眼下に米軍ヘリポートが!写真は真相を「偽装」する。そして、人々を惑わせる。過去と現在を追った検証ドキュメント。」と、勝手に「戦争」という文字を削っていました。だから、第一章はイメージ通りに読み進めたのですが、第二章以降になると???と?の連続です。そこで、私のように誤解しないように目次を写しておきましょう。
目次
はじめに
第一章 写真とメディア 「横田めぐみさん写真の「合成」は本当か」「イラク戦争における劇的シーンの舞台裏」など
第二章 見えてきた戦争 「沖縄」「本土の町で」
第三章 戦場とカメラマン 「没後五十余年、キャパ再考」「二人のピュリツァー賞カメラマン」など
第四章 写真が偽装する戦争 「反日感情に火をつけた一枚の写真 あの日、上海駅で何があったのか」「「南京虐殺」の写真をめぐって」など
第五章 闇の連鎖の彼方に 「すべては満州から始った」「増殖するシンクタンクの不気味」など
あとがき
となっています。データ的なことですが
装幀 西垣泰子
カバー表:東京六本木にある麻布米軍ヘリポート(赤坂プレスセンター)=新藤健一
カバー裏:沖縄の海上航空基地に配備が予定される次期主力ヘリMV22(オスプレイ)=AP/WWP
米軍の海上航空基地が計画される沖縄・辺野古崎沿岸。中央がキャンプ・シュワブ=沖縄タイムス
新藤健一は、1943年東京生まれ。東京写真短期大学卒業。共同通信社でニュースカメラマンとして活躍。明星大学情報学部非常勤講師、フォトジャーナリスト。
さて、読後の印象ですが、まず、写真すら信じることが出来ないんだ、というのが第一です。勿論、デジタル写真については、それが如何様にも手を加えることが出来る、それはわかっていますし、フィルム写真だって加工が可能だとは知ってはいました。でも報道に使われる写真にまで手が入っているとなと、今まではマスコミの論説にはこちらでフィルターをかけ、映像で真実を見抜こうとしていた、それすら出来ないことがよく分かります。
次は、キャパだってヤラセをやっていたんだ、っていうことですね。そして写真家がいかに身勝手な存在であるかということ。ま、要するに人間だっていう証なんですが。そして、軍事の民営化という動き。特にアメリカでその動きが激しくて、今回イラク戦争に携わった人間の半分以上が民間の軍人(要するに傭兵)であり、作戦すら民間のシンクタンクが立てているというのは愕然もの。
で、最後に思ったのは、結局、日本は戦争するんだ、ということですね。しかも、アメリカの思惑通りに。自民党や公明党、そして民主党の改憲の動きと、それを報道しないマスコミの姿勢を見れば、先は見えていますよね。しかも、情報は閉ざされ、表面化するときは写真同様手が加えられている。結局、日本人にとっては世界なんてどうでもいいんですね。