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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.7
- 出版社: 原書房
- サイズ:20cm/316p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-562-03218-9
紙の本
私はヒロシマ、ナガサキに原爆を投下した
著者 チャールズ・W.スウィーニー (著),James A.Antonucci (著),Marion K.Antonucci (著),黒田 剛 (訳)
私はエノラ・ゲイの右翼を飛び、広島までB‐29を操縦した。爆弾倉の扉が開き、ウラン爆弾が投下されるのをこの目で見た。三日後、今度は私が作戦を指揮し、ボックス・カーで長崎に...
私はヒロシマ、ナガサキに原爆を投下した
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商品説明
私はエノラ・ゲイの右翼を飛び、広島までB‐29を操縦した。爆弾倉の扉が開き、ウラン爆弾が投下されるのをこの目で見た。三日後、今度は私が作戦を指揮し、ボックス・カーで長崎に向かった…。アメリカが語る原爆投下。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
チャールズ・W.スウィーニー
- 略歴
- 〈スウィーニー〉退役空軍少将。1945年、広島・長崎両方の原爆投下作戦に参加した。
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紙の本
実行者から見た原爆投下作戦
2000/11/17 20:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青木謙知 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のチャールズ・W・スウーィニー氏は、1945年当時アメリカ陸軍の少佐であり、またB-29爆撃機のパイロットであった。8月6日の広島への原爆投下では右翼側の随伴機として爆撃を確認し、8月9日にはB-29『ボックスカー』を操縦して2発目の原爆『ファッマン』を長崎に投下した。因みに2発目の当初の目標は小倉であったが、天候が悪かったため、飛行中、爆撃直前に長崎に変更されたことは良く知られている。
数年前、アメリカの国立科学博物館(スミソニアン博物館)が計画していた原爆関連の展示が、展示内容を大幅に変更しまた規模も縮小されたというニュースが日本も伝えられた。被害の面を強調しすぎて偏った展示だ、とアメリカ国内で批判されたためだ。スウィーニー氏もその反対論者の一人であり、またアメリカで良く主張されるように、この2発の原爆が日本の降伏を早め、その後にさらに増加したであろう犠牲者を救ったと本書でも何度か記している。
もちろん氏は、原爆の犠牲者には人一倍の悲しみを持っている。戦後すぐには長崎を訪れ、その時『私はがれきの中に立ちつくし、(略)、どれほどの人間が命を奪われたかを考えて、悲しみに襲われた。』とも記している。
ただ、全体を通して読むとき、日本人としてはすこしつらい部分もあるかも知れない。ただそれ以上に読むのに困難したのは、専門的な用語の訳が不適切で、また同じ言葉(と思われる)の訳語が統一されておらず、どうしてもそちらに気を取られてしまった。それはさておき、原爆投下実行者の生の声を読めるというのは、貴重なことである。
(青木謙知/航空・軍事評論家)