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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2002.2
- 出版社: 日本実業出版社
- サイズ:19cm/297,4p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-534-03345-1
紙の本
東京の地名がわかる事典 読む・知る・愉しむ
著者 鈴木 理生 (編著)
江戸以来400年の歴史を誇る東京。武家社会、町人文化を象徴する地名から、明治以降の行政区画で生まれた地名まで、地名が物語るそれぞれの歴史は、複雑で面白い。豊富な内容をコン...
東京の地名がわかる事典 読む・知る・愉しむ
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商品説明
江戸以来400年の歴史を誇る東京。武家社会、町人文化を象徴する地名から、明治以降の行政区画で生まれた地名まで、地名が物語るそれぞれの歴史は、複雑で面白い。豊富な内容をコンパクトにまとめた、読む事典。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
鈴木 理生
- 略歴
- 〈鈴木理生〉1926年東京都生まれ。東京都職員、現在、東京都市史研究所理事。「中央区沿革図集」で地名文化賞受賞。ほかの著書に「千代田区の歴史」「東京の地理がわかる事典」など。
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紙の本
「秋葉原は防火の神様?」
2002/02/26 22:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前、同じ著者による『東京の地理がわかる事典』を紹介したが、今度は「地理」ではなく「地名」である。ここでは三つばかり紹介しておこう。
・「秋葉原は防火の神様?」 現在は電気街として世界的にも著名だが、江戸時代、この周辺、特に神田川北岸は「佐久間河岸」と呼ばれ、米と材木・薪炭の集散地だった。薪炭問屋街、つまり当時のエネルギー・センターから火が出ると神田、日本橋、京橋、築地海岸まで焼ける大火となった。しかも、そのような災害が度々あり、江戸市民たちは佐久間町とその河岸を「悪魔の町」と呼んでいた。明治になっても大火は収まらず、1869年暮れにも出火、佐久間町をはじめ約9000坪(現在の秋葉原駅構内の面積に相当)が焼失した。そこで東京府は、明治4年10月15日、鎮火の神様=鎮火神社(ひしずめのやしろ)を遠州(静岡県)から秋葉大権現に分霊、江戸城内を「アキバの原」と呼んで行楽地とした。明治24年(1890)、上野の貨物駅が開業、神社は現在の台東区松が谷に移転されて秋葉神社となる。現在の電気街の元は、GHQの命により、昭和26年(1951)12月限りで「都内の露店撤廃」、この時、駿河台から須田町間の靖国通りに並ぶラジオ部品の露店はすべて秋葉原駅のガード下に収容されたことに因っている。
・「江戸の遊郭 吉原」 徳川家康の死んだ翌年の元和三年(1617)、幕府は現在の中央区日本橋人形町一丁目あたりの海岸沿いの葭原(よしはら)に、市中に散在した遊女屋をまとめた「廓」を公認した。当時の江戸は建設労働者が多く、女性の足りぬ新興都市だったこともあって、アメリカ西部同様、廓内に限らず女尊男卑社会だった。その解決策として、寛永八年(1603)以来、庄司甚右衛門らが根気強く陳情を続け、ようやく遊郭開設の運びとなったようだ。
それからほぼ40年後の明暦二年(1656)10月、幕府は江戸の北の外れ、浅草田圃(たんぼ)に吉原移転を命じた。その移転先が「新吉原」(現在の台東区千束4丁目)となり、日本橋の跡地は「元吉原」と呼ばれ、神田まで続く「大門(おおもん)通り」の名は、いまなお残っている。
・「門前町の町名と<山下(やました)><山内(さんない)>」 東叡山円頓院寛永寺の門前は、一口に「上野山下」と呼ばれ、両国広小路と並んで江戸で一、二を争う盛り場だった。今は上野広小路となっているが、昔は下谷広小路、通称「山下」と言った。
「山下」といえば、山を降りたすぐのところにあった有名な天麩羅屋「山下」は、残念ながら最近潰れてしまった。
紙の本
【コピーと目次】
2002/02/23 21:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【帯コピー】
「秋葉原」は「アクマ町」だった?
東京の魅力を再発見。地名には歴史がいっぱい!
【とびらコピー】
東京の地名には歴史がいっぱい!
江戸時代以来、400年の歴史を誇る東京。武家社会、町人文化を象徴する地名から、明治以降の行政区画で生まれた地名まで、それぞれに複雑で面白い話があるのです。
いますぐ東京を歩きたくなる!
身近な「坂」や「横町」にもドラマがあります・「山」「川」「谷」・・・自然が織りなす地名から、時代の移り変わりを象徴する地名まで、地名が物語る、それぞれの歴史を知れば、東京の景色が、いつもと違って見えてきます。
読んで納得、知って愉しい!
通読するもよし、拾い読みするもよし、教養として、情報として、豊富な内容をコンパクトにまとめた手軽に読める本です。
【目次】
本書をご覧になる前に
第1章 「江戸」「東京」にみる固有の地名
−最初「東京」は地名ではなかった?!/「とうきょう」「とうけい」・・・表記もいろいろ
第2章 江戸城にまつわる地名
−今も残る江戸城城門の地名/「ニ七見附」とは?
第3章 江戸の歴史・文化にまつわる地名
−ウソかマコトか源頼義父子にまつわる伝説が多い/鎧を投げて渡海した「鎧の渡し」
第4章 江戸の暮らしにまつわる地名
−「いろはがるた」の京/かるたからの連想「いろは四八組」
第5章 地名でたどる商人の町・職人の町
−職人の町は「神田」を中心に広がった/地名に残る「紺屋町」発展の足跡
第6章 武蔵国の中の「東京」地方
−「東京」は武蔵国の南端にあった/都市部の原点「山の辺の道」
第7章 明治になってできた行政区画による地名
−東京の行政区画の誕生!/東京(市部)の面積の八五%の町名は「明治生まれ」
第8章 自然が織りなす東京の地名
−「山」「丘」「台」・・・地名が彩る、いろいろな風景
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