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紙の本
地球最後の日 (創元SF文庫)
著者 フィリップ・ワイリー (著),エドウィン・バーマー (著),佐藤 龍雄 (訳)
南アフリカから届いた天体観測結果は、全世界に驚愕の事実をもたらした。その動向が注目された放浪惑星は、日ごと地球に迫りつつあり、衝突はもはや時間の問題とされる。残された期間...
地球最後の日 (創元SF文庫)
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商品説明
南アフリカから届いた天体観測結果は、全世界に驚愕の事実をもたらした。その動向が注目された放浪惑星は、日ごと地球に迫りつつあり、衝突はもはや時間の問題とされる。残された期間は、わずか二年。世界有数の科学者ヘンドロン博士は、きたる“審判の日”に備え、地球脱出を図ろうと、極秘裡に宇宙船建造計画を進めていた…。ジョージ・パルの映画で知られる破滅SFの傑作。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
人類すべてを救う訳にはいかない
2023/04/28 06:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
箱舟に乗る者を選ぶのは誰か。乗れるのは誰か。私にはその資格はあるのか。人類すべてを救う訳にはいかない。乗れる者は限られている。誰を乗せるか。 そもそもそんな資格を持っている者などいるのか。人類を選別する資格。人類の中から選ばれる資格。 1951年制作の映画を見る機会があった。 その映画は現代の箱舟ともいうべき宇宙船に乗れるのが白人だけであったことで批判を受けたと言う。それが主張であったのか、単なるうっかりだったのかは知らないが、はたして原作ではどんな選別の仕方をしていたか気になり再読。
紙の本
地球が無くなってしまう恐怖
2001/03/17 03:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジョージ・パル監督による映画化で有名な『地球最後の日』の原作の、初めての大人向けの完訳版。
地球に他の天体との衝突の危機が迫る! というシチュエーションは、破滅テーマSFの定番であり、数多くの作品が書かれています。たとえば小説では『悪魔のハンマー』『シヴァ神降臨』『神の鉄鎚』など。そして映画でも大ヒットした『ディープ・インパクト』『ハルマゲドン』など記憶に新しいところでしょう。
本作がそれらの作品と決定的に異なるのは、地球がなにと衝突するのかということ。上記の諸作では、地球に衝突するのは小惑星です。もし災厄の結果文明が崩壊しても、あるいは人類が死滅しても、生物相は生き残るだろうし、なにより地球は依然として軌道をめぐり続けるいう、一種の安心感があります。
しかしこの物語で描かれるのは、恒星間の深淵から現れた地球の6倍の直径を持つ巨大な放浪惑星が地球にぶち当たるという、圧倒的に激烈な出来事です。地球が引き潰されすり潰され、巨大惑星の表面に塗り込められてしまうという無慈悲さ、わけのわからなさ。全身から力が抜けてへたり込んでしまうような絶望感が、空疎感がここにあります。
本書は1933年に書かれただけあって、今となっては科学的ディテールなど難がある部分もあります。社会的な状況や心理的な書き込みなど、いささかリアリティが不足していると感じられるかもしれません。しかし、いわば一連の衝突モノの原点とも言えるこの作品には、いまなお他に類を見ない強烈なインパクトがあります。
さて、この圧倒的に絶望的な状況のもと、生存のために闘う科学者たちがどこに救いのチャンスを見出すのか(映画を観た人は知っていますね)、あとは本書を読まれたし。