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紙の本
環境保護の狂気と自画自賛の内輪受け
2002/03/14 23:12
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投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学技術が敵対視される世界。目的を見失った病的な環境保護が、なによりも背筋を寒くさせてくれる。科学に、つまり現実の観測に立脚しない決めつけや狂信が幅をきかせると、虚言者や異常者が世界を支配することになる。迷信に沈んだ狂気の世界である。
現実の世界を見渡してみても、例えば、ゴミのリサイクルに関して、もはや「ゴミの分別中毒」とでも呼ぶしかないような無目的な環境保護ごっこが幅をきかせているのを散見する。そう云うのを見るにつけ、これは決して絵空事ではないと、空恐ろしいものがある。
しかし、しかしだ。この閉塞状況を打ち破る希望を担うのががSFファンだと云うのには、まったく共感できないし、自画自賛にしか見えない。連中にそんな力はない。そんなことができることを指向するような人種ではないと、長いSF人生で見てきたSF者たちを思い起こしてわたしは思うのだ(^◇^;)。もちろんプロフェッショナルたちもSFファン界にはいるが、そういう人たちの集合は、SFファンという集合とは、ちょっと(いや、かなり)ずれていると思う。
そのあたり逃避的。根拠のない自画自賛。白けました。