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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 3件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:1998.9
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元SF文庫
  • サイズ:15cm/400p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-65401-0
文庫

紙の本

神の目の小さな塵 上 (創元SF文庫)

著者 ラリー・ニーヴン (著),ジェリー・パーネル (著),池 央耿 (訳)

神の目の小さな塵 上 (創元SF文庫)

税込 1,034 9pt

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.4

評価内訳

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紙の本

ファーストコンタクトテーマの決定版

2002/03/18 04:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る

 すべてのSF作品の中で、わたしがもっとも好きな作品のひとつ。必読級の傑作である。何度読み返したのか分からなくなった本のひとつでもある。

 時は3017年。第二次人類帝国宇宙海軍巡洋艦〈マッカーサー〉号は、通常空間を亜光速飛行して飛来した異星の宇宙船を捕獲。かくしてコンタクトのため、異星人の母星系 ——モート星系—— に二隻の軍艦が派遣される。モート星系で彼らを待ち受けていたのは、異様な文明、異形の種族——。

 あらすじを書いてみると、まるでスペースオペラか、最近流行りの帆船時代風のミリタリーSFかと云う感じだが、しかし、個性的な宇宙で展開されるこの物語は、まぎれもない正統派のサイエンスフィクションなのだ。ファーストコンタクトテーマの傑作である。

 作品世界のベースにあるのは、ニーヴン流のハードSFのスタンス。厳密に構築された世界観が、この上もないリアリティを持って読者に迫ってくる。そしてこれは、古めかしさが非常に良い味わいを醸し出している作品でもある。人類帝国の時代錯誤的なまでの古めかしさ、古い古い世界であるモート星系のとてつもない時間の堆積が、極めてリアルに訴えかけてくる。物語それ自体だけでなく、訳語や字体に至るまでがうまくマッチして、実に重厚な存在感のある作品
世界を形作っている。

 やがて明らかになる、モート人たちの哀しくも恐ろしい秘密。悲惨な宿命。彼らのやるせなさが読後に大きな余韻を残す、味わい深い作品である。すべてのSF者に読んでもらいたい傑作です。

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2006/11/20 20:16

投稿元:ブクログ

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2012/08/24 16:01

投稿元:ブクログ

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