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商品説明
ハリウッド崩壊の歴史は「絢爛豪華」がもっともふさわしい修飾語であった時代にすでにはじまっていた。輝きと翳りの織りなす神話都市・ハリウッドの歩みを「五〇年代」を軸に読み直す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
蓮実 重彦
- 略歴
- 〈蓮実重彦〉1936年東京生まれ。東京大学文学部卒業。現在、東京大学教養学部教授。映画に関する著書に「映画の神話学」「映画はいかにして死ぬか」など。
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紙の本
緻密な批評
2001/06/21 12:13
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投稿者:ZEROES - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書に登場するハリウッドは、前書きでも述べられているように、公式な映画史からは窺うことのできない世界である。マッカーシーイズムとTVの台頭によって、崩壊の危機に瀕した映画産業が生き残りを賭けた大転換を迫られる中で、いかに豊かな伝統が失われていてったのか、ニコラス・レイ、ロバート・アルドリッチ、エリア・カザンらがたどった軌跡をたどりつつ浮かび上がらせていく。旧来の倫理規定の撤廃が、映画表現にいかなる影響をもたらしたかなど、実証的な論評も踏まえて、その筆は、現在、商業的には復興を遂げたハリウッドの問題点の指摘にまでいたる。著者の批評家としての射程距離の広さが結実した長編評論。