紙の本
教育者必読の書
2001/10/27 18:49
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投稿者:まつもと - この投稿者のレビュー一覧を見る
大村はまさんの「教えるということ」は教師をしているとよく耳にする有名な著書である。
この本には表題作に加え「教師の仕事」,「教室に魅力を」,「若い時にしておいてよかったと思うこと」が収められている。
この本を読むと「教師としてのあり方」,「本物の教師とは」ということについて考えさせられ,教育に携わる私にとって自分自身を振り返るよいきっかけになった。
教師を志している人,教育関係者は一度は読んでおきたい(おくべき)一冊である。
紙の本
教育実践者、大村はま氏の最高の教育論!
2016/03/02 08:59
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、戦後の我が国の教育界において地道な教育実践を積み重ねてこられた大村はま氏が、「教える」ということ、「授業」ということについて、彼女自身の考えを克明に綴られた最高の教育書です。学校現場で教鞭をとってられる先生方には、まさに目からうろこの一冊だと思います。
紙の本
教育者の原点
2015/11/14 22:11
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投稿者:本好きリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
教育者として教えることと真正面から向き合っている本です。
文章表現に、古さを感じますが考え方は色あせることがありません。
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「初心忘るべからず」
2003/05/05 14:06
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投稿者:吉田くに - この投稿者のレビュー一覧を見る
教員を目指している方、現職の方々へ。
生徒に対する本当の愛情とは、どんな事をしてあげることでしょうか。
教師の本懐とは何でしょうか。
また、授業をユニークなものにしたりする自分なりのアイデアを幾つ
言えますか。
教師は全身全霊を捧げなければ勤まらない職業です。教室の雰囲気作り、
教材研究、子供とのコミュニケーション、自身の向上心、責任感。
一つでも欠落した場合、子供にとっては永遠に繰り返すことのない貴重な
時間を台無しにするわけで仕事とプライベートの区別が無い位自分を磨い
ていないとやっていけない憧れとは裏腹の過酷な仕事の毎日です。
著者は初心忘るべからずというメッセージを本書から発し、今後の若手教師
への励ましには心からのあたたかさを感じます。特に二十代でひらめくアイ
デアは一生の宝物となること、だから恐れず工夫を凝らしてみましょうとい
う提案やつらい教員生活の中でも後の思い出となる財産の築き方等は大先輩
ならではのものといえます。
大量の情報量の中で生き、日々便利な世の中になりすぎている今日このごろ、
何事にも飽きやすくなった子供をどう学ばせるか、一人一人が成長感を味わ
えるような授業をどう作っていこうか、教師は山積みの課題に今日も悩んで
いることと思います。簡単に解決の糸口が見つかるとは思えませんが、本書
を読んで初心に戻ってみるのも何らかのヒントが得られるかもしれません。
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教育界では有名な大村はま氏の著書。
この本が大村はま先生を知る初めての機会であったが、本当の教育をされた偉大な方であったのだろうと感じられた。
こどもが好きで当たり前、いい人で当たり前、一生懸命も当たり前・・・・・
“ほんものの教師”を目指したい。
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以前慶應義塾高校の高橋誠先生の講演のなかで触れられたことがあった「大村はま」さんの本です。
教師は,教えることのプロでなくてはならないのに,教えず,その結果子ども(小学生の先生だった)が勉強しないということをいいわけにすると書かれています。「勉強しなさい」と言わず,子ども(学生)が学ぶようにすることをどうすればよいのかということを考えるきっかけとなります。
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若いころに読んで、もう一度読みたいと思っていたら文庫になっていた(^^)。大村さんの主張は、先生であるということについては、意欲じゃなく、「自分の研究」「専門性」を追及して、こどもが一人でやっていかれるようにすることが大事だ、というものだ。こどもと先生の関係は年齢が(それだけじゃないと思うが)うえだから優越的立場にいるだけで、本来はたいへん尊敬すべき人なのだと思って対峙する、というのを若いときに読んで、そこは鮮明に覚えていた。今になって、自分の研究を続け続けることが必要、とうい箇所に気づいて、あら、とか思ってる。サブリミナルされてたんだろうか。
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こどもにはその時教えなければいけないことが必ずあるのに、それをしないでこどもの自主性を尊重したような顔をしている教師は怠慢である。学ぶことの楽しさを知った最近、なぜ先生はもっとおもしろい授業をしてくれなかったのだろうと思ってしまう。こどもが勉強ができないのは教師の責任である。それくらいの覚悟が無くて何が「教える師」なのか。
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~09/06/26
生徒たちに最も適切な指導はなんなのか、常に新しいことを考え続けていく熱意が伝わってきます。
プロの教師としての質の高さを追求する大村はま先生の言葉は、これから先も語り継がれていくべきだと思います。
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教師になるなら読んだ方が良いね。
でも理想論な気がする。
とりあえず生涯勉強を教師はしなくてはならない!
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教室の魅力,授業の魅力を感じました。
作文の指導やあいさつの話など,とても勉強になります。
そして,大村はま先生の文章はとても美しくて,ついつい笑顔になって読んでしまいます。
お釈迦様の指の話は,よく引用されてますね。
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国語教育の大家、教育の大家としてあまりにも有名な大村はま先生の講演を収録したものです。
教師に対して非常に厳しいことが書いてあります(具体例を挙げれば「『静かにしなさい』は教師の禁句である」)が、まさにその通りだと思います。逆に、それくらい強い気持ちでないと教員は務まらないと思います。
また、印象的だったのは仏様の指もそうですが、そのあとの節です。
「もし本当にすばらしい教師であったなら、子どもは私のことなど思わないかもしれない、と私は思います。(中略)そして、豊かな力を、先生の指が触れたことをも気づかずに、自分の能力と思い、自分のみがき上げた実力であると思って、自信に満ちて、勇ましく次の時代を背負って行ってくれたら、私はほんとうの教師の仕事の成果はそこにあると思うのです。」
教師とはどうあるべきか、教育とはどうあるべきかを考えさせてくれる良書であると思います。
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先生ってそんな存在だったっけ。
自分が小学校時代あたりにはあまり感じられていなかったものを知ることができた。
保育でもそうだけど、子どもを伸ばす、そんな接し方ができたらい。
そういうのができる人って、子ども相手だけじゃなく人間としても芯のある人になっているんだろうな。
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国語を通じて教師とは何か、教えるとはどういうことなのかを
説いている貴重な一冊。教師を目指す人は本当に教師に
なれるのかを自問するいいきっかけを与えてくれます。
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なんと身の引き締まる本であることか。教職への思いを新たにしました。わたしも将来であった子どもたちに、こういう本を読んでおぼえるような感動を日々与えることのできる教師になりたいと強く思いました。
「どのような単元構成にするかは、子どもにつけたい能力ありき」という考え方は、大村先生の弟子である世羅先生から学びましたが、改めてその考え方の根本にある子どもへの愛情を目の当たりにし、背筋がしゃんとしました。
教師という職業はおそろしいです。社会の構造においてもっともおそろしい部分が学校にはある。だれもが当たり前のように学力競争になびき、優劣がパラダイムとなってしまっている。わたしたちはこれからそういう世界に乗り込んでいくのだということを忘れず、現在も、そして教育に関わり続ける限りにおいて、学ぶことをやめてはいけないのだと気持ちを新たにしました。
そして、変わりゆく時代のなか、目の前の子どもたちに対して、数十年前に教壇に立たれていた大村先生の教えはあくまで参考に、わたしはわたしなりにまた次の世代へ希望を繋いでいかなければならない、創造していかなければならないと考えます。偉そうなことを言いますが、この本を読んで、わたしはそういう姿勢を持たなければならないと感じました。