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紙の本
実在したマッドサイエンティストな人々
2002/06/16 18:48
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投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒俣宏氏といえば、ときにはかなりいかがわしいトンデモ本もどきを書いたり翻訳したりすることもありますが、基本的には博覧強記の怪人物である。紙上での、という断り書きを付け加える事を条件にするなら、優秀な博物学の徒である、と断言してよい。まあ、まちがってもフィールド・ワークの人ではありませんが。
で、本書はといえば、紙上博物学者の面目如実、対象を「明治から昭和初期にかけ、主に私的な場で活躍した科学者たちの博物学的記述」とでも申せばとおりがよろしいでしょうか。そう、本書はまさに、「科学者を対象にした博物誌」なのですぞ。
氏の筆により描写されるのは、揃いもそろって個性的、一癖も二癖もある猛者ばかりですが、本来、「科学」というものはこのような個性にこそ裏付けられているべきものではないか、という感慨は、確かにある……。
……現在、われわれの生活をひたすら効率的に塗り変えていくのは、資本主義原則によって加速された産業技術だからねえ……。
本書に紹介されるような、純粋に私人的な営為としての科学の出番は、あまりない。独創性よりも、効率のほうが重要視されるご時勢といえばそれまでか。
紙の本
科学とは最も奇怪な幻想である
2001/01/25 01:21
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投稿者:谷池真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学とは宇宙的・普遍的真理ではない。そこには個人の思想があり、宗教的な思想がある。サイエンスがキリスト教と深くつながっていることは「新しい科学論」(村上陽一郎著)に詳しい。
沼南(シンガポール)に徳川政治を復活させた博物学者。火星の土地を売った科学啓蒙家。大東亜共栄圏のため南方に大キナ帝国を夢見た製薬会社社長。そんな奇人たちの記録である。