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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.8
- 出版社: ダイヤモンド社
- サイズ:19cm/252p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-478-95057-1
紙の本
イマイと申します。 架空請求に挑む、執念の報道記録 報道特捜プロジェクト
日本テレビ「報道特捜プロジェクト」のイマイ記者は、今日も電話をかける。悪徳業者のウソ・矛盾点を暴き、相手が根負けしてしまうまで何度でもリダイヤル! テレビ未放送分を完全収...
イマイと申します。 架空請求に挑む、執念の報道記録 報道特捜プロジェクト
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商品説明
日本テレビ「報道特捜プロジェクト」のイマイ記者は、今日も電話をかける。悪徳業者のウソ・矛盾点を暴き、相手が根負けしてしまうまで何度でもリダイヤル! テレビ未放送分を完全収録。これまでの活動を記録した奮闘記。【「TRC MARC」の商品解説】
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漫才のような面白さだが、笑っていられない人も多いのもまた事実
2006/04/22 11:54
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本テレビの番組「報道特捜プロジェクト」の名物コーナーを活字化した一冊。架空請求をされた視聴者になり代わって相手業者に質問の電話を徹底的にかけ続け、どんな輩がどういう手口でそうした請求を行っているのかを明らかにしていきます。その取材スタイルが、見ていて妙に小気味良い気分にさせてくれます。
架空請求業者が最もカモにしたがるのは、覚えのない請求であるにも関わらず金額の大きさや相手業者の脅しトークに怖気づいてしまい、十分な確認や反論を全く放棄してしまう人たちです。
それに反してイマイさんは、業者の言い分で不明なところ、理解に苦しむところ、間違っているところなどを、ひとつひとつ愚直に確認していきます。
言葉の暴力によって相手を組み伏すことを目的としている業者にしてみれば、そういう対論は想定外。イマイさんの質問に、大声を出して怒鳴り散らすのがせいぜいで、まともに言い返すことができません。イマイさんが脅しに屈することなく、しつこく電話取材を続けることに、業者はやがて面倒になって一方的に電話を切ってしまいます。
それでもイマイさんは、執拗にリダイヤルボタンを押し続けます。相手は根負けして、架空請求をしていることをやがて認めてしまいます。そのやりとりは「ボケのイマイ」と「ツッコミの業者」の二人が繰り広げる不条理漫才のようで、かなり笑えるストーリー展開になっています。
それにしてもこの本を読むとコミュニケーション力の多寡がこうした事件の被害者になるかどうかを大きく分けるのだな、という思いを強くします。業者とイマイさんとではそのコミュニケーション力は、もちろんイマイさんの方が圧倒的に優れています。しかし、業者程度の稚拙なコミュニケーション力にすら太刀打ちできない人がまだまだ世の中にはたくさんいるのも事実です。少々暗澹たる気分になりました。