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- カテゴリ:小学1~2年生
- 発売日:1984/01/01
- 出版社: あかね書房
- サイズ:22X26cm/32ページ
- 利用対象:小学1~2年生
- ISBN:978-4-251-00508-3
紙の本
かあさんのいす (あかねせかいの本)
著者 ベラ B・ウィリアムズ (著),ベラ B・ウィリアムズ (イラスト),佐野 洋子 (訳)
ウェイトレスをして一家をささえる母親のために、布張りの大きないすを買うまでを描く。少女の素朴な語り口が印象的な絵本。【商品解説】
かあさんのいす (あかねせかいの本)
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紙の本
家族のシアワセ、ぎゅうっ。
2001/05/09 06:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まーしゃ@B◎◎KRACK - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族であることのシアワセを感じる本です。
火事でなにもかも失ってしまった「わたし」一家。家族が無事だったのが不幸中の幸いです。でも、かあさんが仕事から疲れて帰ってきても、ゆっくり腰かけるいすもないのです。
そこで、大きなびんにお金を貯めることにしました。びんがいっぱいになったら、すごくふわふわで、すごくきれいで、すごく大きないす、とってもすてきないすを買いにいくのです。でも、びんはなかなかいっぱいになりません。だって、すごく大きなびんなんですもの。…
色鮮やかな水彩画の絵本です。かあさんも、わたしも、おばあちゃんも現実を生きている迫力があります。「わたし」の目線から語られることばは、淡々としています。それだけにじわじわと、不安や喜びが伝わってきます。
やっとびんいっぱいになったお金で買った、世界一すてきないす。そのいすですごす時間のシアワセなことといったら!
家族の絆やら積み重ねたことの喜びやらが、ぎゅうっとつまった絵本です。
【B◎◎KRACK】 No.82 2001/05/09発行
紙の本
火事で焼け出された後、必死に気力をふりしぼって生き抜いた一家の物語
2000/10/26 15:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:赤木かん子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この絵本の最初の頃、お母さんはきれいに口紅をひいてハイヒールをはき、美しい服を着ています。おばあちゃんと娘と女ばかりの三人暮らしのなかにもある程度のゆとりがあったのです。
ところが火事が何もかもダメにしてしまいました。さいわい、猫とおばあちゃんは無事でした。それにまさるものはありません。が、お母さんは一日中働きづめでぐったりして帰るようになり、もう化粧もしなくなります。
それで一家はお母さんのためのいすを買うことを目的に、お金をためはじめます。
あまりにつらいので、ともすればくじけそうになる・・・その気力をふるいおこすために、三人でお金をためる、ということにしがみつき、それを支えにしてようやく生き抜いたのでした。
ちびちびと1セントずつためて、お金ができた時、いすを買いにいく時の娘のうれしそうな顔!
その時の女の子は大きくなり、画家になり、この絵本を描きました。
この絵本は子どもが幸福になるためには何が必要か、教えてくれます。
彼女は幸福です。おばあちゃんとおかあさんに愛されていることを実感し、自分もまた愛していることを実感でき、そのうえお母さんの役にも立ち、二人と対等にお金をためたのですから—— 。
お金があるからといって子どもは幸福にはなりません。
お金があるということはどういうことかまだよくわからないのですから—— 。
それよりも親の瞳をのぞきこむと、いつもそこに自分が映っていること、親の役に立ち、自分が親を、よりいっそう幸福にできることが子どもを幸福にするのです。
続きもでましたが、どれもよくありません、がっかりです。
でもこの一冊はとびっきりの名作です!
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