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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 181件
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  • カテゴリ:小学生 中学生 一般
  • 発売日:2004/07/26
  • 出版社: 文芸春秋
  • サイズ:19cm/187p
  • 利用対象:小学生 中学生 一般
  • ISBN:4-16-323160-9

紙の本

High and dry

著者 よしもと ばなな (著)

生まれて初めてひとを「好き」になった瞬間を覚えていますか? 14歳の夕子のはつ恋の相手は20代後半の絵の先生。ちょっとずつ歩みよって、仲良くなっていくふたりに訪れた小さな...

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High and dry

税込 1,320 12pt

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商品説明

生まれて初めてひとを「好き」になった瞬間を覚えていますか? 14歳の夕子のはつ恋の相手は20代後半の絵の先生。ちょっとずつ歩みよって、仲良くなっていくふたりに訪れた小さな奇跡とは? 心温まる永遠のファンタジー。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

よしもと ばなな

略歴
〈よしもとばなな〉東京生まれ。「キッチン」で海燕新人文学賞、「不倫と南米」で2000年ドゥマゴ文学賞を受賞。ほかの著書に「TUGUMI」「アムリタ」など。

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みんなのレビュー181件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

固定読者がいるっていうことの強み?金太郎飴みたいにおなじ話ばかり読まされる読者に対する開き直り?そろそろ決別の時かな

2004/09/11 17:19

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公は14歳になる中学生の私、飯塚夕子、一人っ子である。大人に囲まれて育ったせいか学校に凄く親しい友だちがいない、という設定。母は近所の自然食の店の上にある書店でパートをしていて、この世で一番大切にしているのがアイス。父は、同じ町でアンティークと雑貨の店をやっている。買い付けなどで、アメリカにいることが多く、最近は母子家庭のような状態になっている。

そんな私が、今一番がんばっているのが絵の教室ということだが、それらしい描写は無い。恋の相手が絵画教室の先生というかなり安易な話。先生の名は29歳の久倉先生、少女は彼のことをキュウくんと呼ぶ。二年前に教室の先生になったけれど、自分の作品を売って生計を立てている。その年齢の画家としては平均的な設定である。

画を売ることで生計が立たなくなるのは、35歳を過ぎてからというのが私の周りにいる画家さんたちのパターンで、カルチャーの先生やサラリーマン勤めをしながら、なんとか個展を開いている。むろん、芸術学部出のばななが、そんなことを知らないわけは無い。久倉は29歳だから、当然周囲に女性がいる。彼を好きなのが「ミホ」、彼が好きなのが「ほつみ」という二人である。

で、この年の離れた女子中学生と30間近の画家の間がどうなるか、周囲はそれにどう反応するかというのを、少女の一方的な視点で描く話である。うーん、もともこもない言い方ではあるなあ。

かなり絵の数が多い本だが、この絵と小説が全くコラボレイトせず、絵を入れた意味が全く解らないというのが正直な感想。小説と相反するというよりは全く無関係に存在している感じで、たとえば、同時期に出た同じばななの『海のふた』での版画家の名嘉睦稔と抜群のコンビ振りとは雲泥の差である。

そして、小説の内容に入れば、まさに金太郎飴。最近読んだ『海のふた』、『王国 1、2』もまったく同じである。そして寄せられるであろう読者からの賞賛、「癒し」という言葉までもが金太郎飴である。実は、『デッドエンドの思い出』までは、楽しんでいたのである。ここにも、ばなな、ここにも、ばなな、と。

それが急に鼻につき始めた。まず母娘の関係である。母娘でためぐちを聞きながら、わたしたちって友達みたいなんです、といっている子離れのしない、そうして母親の財布の口を緩めてそれをあたかも友達だからという一言で正当化している今時の仲良し親子の姿を連想させて反吐が出るのである。

そしてロリコン趣味としか思えない大人が、中学生の殆ど勘違いとしか言いようのない独善的な思いにおろおろするという展開自体が、魅力的というよりも陳腐で、これならまだ森博嗣が見せるロリコン探偵小説のほうが正しいと思い始めるのである。これは丁度、僕が娘のために読んで感動していた今江祥智や灰谷健次郎の作品に、なにか子供を持ち上げることで、自分たちこそ唯一の子供たちの理解者・味方といった臭いを嗅ぎ、間違いではないかと新作を読むたびに失望させられた時に似ている。

ワンパターンだから悪いとは言わない。そのワンパターンの内容そのものが、問題なのだ。ひたすら自分の世界に入り込む。そこには政治も経済も無い。外部と隔絶した静かな世界。しかし、そこは本当に癒しの世界なのだろうか。外では政治家が軍国日本を正当化し、核への思いを隠して原発推進に躍起となる。経済界も学会も裏でつながり拝金に走る。そこに背を向けることが「癒し」だろうか。

小川洋子の『博士の愛した数式』『ブラフマンの埋葬』、あるいは乙一『さみしさの周波数』『きみにしか聞こえない』のほうにこそ本物の救い、未来への展望を見るのは私だけだろうか。癒しや切なさという言葉で括られる作品の見せる微妙な差、とくに社会との関係についてじっくり考えたくなってきた。

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紙の本

誰にでも一度はあるはずダス!

2004/08/17 19:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こひつじちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

年上のお兄さんがかっっこいー。
と思えてしまう、あの感じ。
そして、年上の女の人にはかなわない。と、
自分が大人じゃないって思い知らされるあの感じ。
あぁぁ…くすぐったい。
恋愛ものを読みたい女の子には、とってもいい
軽さの恋愛小説なのではないでしょうか。
実際はこんないい年上の男の子なんかいないもーん。
お姉さんしってるもーん。

読み進まないと、イラストの意味は分かりませんよ。
しかしホントに可愛すぎる!!

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2004/09/25 20:14

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2004/09/29 00:42

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2004/10/04 12:01

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2004/10/10 20:41

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2004/10/11 00:07

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2005/11/18 23:49

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2004/10/22 21:35

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2004/11/07 15:52

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2004/11/27 22:22

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