「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
収録作品一覧
最終便に間に合えば | ||
---|---|---|
エンジェルのペン | ||
てるてる坊主 |
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
思い出に、かわるまで。
2009/02/08 20:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セカンド・プラン エトセトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅い眠りの中で後悔していた。
なかば、そうなると気づきながら。
「乱暴で原始的なものに身をゆだねる心地よさ」
後悔とは、するものではなく、
つくっていくものなんだなーと気づきながら、
何も考えずに、今はただ、酔っていればいい。
ただそれだけでいい。
本書に収められている「最終便に間に合えば」「エンジェルのペン」「京都まで」にあるトーンは、記憶の中の欲望だ。
それが現実と向き合う時、生活を持ち出した時、
スーッと幻想が跡形もなく消えていくせつなさ。
それは林真理子氏の得意技なのかもしれない。
後悔が思い出にかわるまで、
本書が心地よさに変わるまで、
夜更けが朝に変わるまで、
何度でも読み返したい作品でした。