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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2000.11
  • 出版社: 日本放送出版協会
  • レーベル: NHKブックス
  • サイズ:19cm/291,6p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-14-001899-2

紙の本

イスラーム的 世界化時代の中で (NHKブックス)

著者 大塚 和夫 (著)

世界的問題としての中東和平は混沌の中にあり、西欧文明と対峙するイスラームという文明の姿も依然ヴェールに包まれている。現地の人類学的調査を経て、「イスラーム的なるもの」とは...

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イスラーム的 世界化時代の中で (NHKブックス)

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商品説明

世界的問題としての中東和平は混沌の中にあり、西欧文明と対峙するイスラームという文明の姿も依然ヴェールに包まれている。現地の人類学的調査を経て、「イスラーム的なるもの」とは何かを問う。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

大塚 和夫

略歴
〈大塚和夫〉1949年北海道生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位修得。社会人類学博士。現在、同大学人文学部助教授。著書に「テクストのマフディズム」など。

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紙の本

いまだ名づけ得ぬ「イスラーム的」なるもの

2000/12/30 13:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐藤哲朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本人と「イスラーム」との関わりにはどこかぎこちなさが付きまとっている。一般的に使われる「イスラム教」という呼び名のほかに「イスラム」または「イスラーム」という名称も流通している。世界三大宗教の一角を占める、この宗教の呼び名さえ日本では一定していない。これを啓蒙すべき無知や偏見に帰するのは早計すぎる。要するに日本人はイスラームに対する立ち位置を測りかねているのだ。
 一応「近代社会」に暮らし、近代的な言説空間で思考する私たちにとって、「イスラーム」なるこの名づけがたい現象はいったいどのような位置付けをもっているのか。そのような根源的な問いに答える待望の書籍が発売された。大塚和夫『イスラーム的』である。
 本書は、社会(文化)人類学の立場からイスラーム社会へのフィールドワークを続けてきた著者がここ十年ほどの間に発表した論文やエッセイをまとめた作品だ。
 第一部では、著者がフィールドとする中東・アフリカで接した「イスラーム世界」の諸相が紹介される。そこで語られるのは、近代化を受容したイスラーム圏において「イスラーム」の理念があらためて問い直され近代イスラーム主義・イスラーム復興という形で再構築されるに至る苦いドラマである。
 第二部では欧米のアカデミズムやマスメディアの現場でいわゆる「イスラム原理主義」とよばれる概念が生成され、これまたハンチントン『文明の衝突』に至る「気分」の受け皿として流通するプロセスが描かれる。立脚点を異にする二つの物語の生成が、様々な複線を伴って描写されるのだ。イスラーム圏と非イスラーム圏における「イスラーム言説」の生成過程とその背景、近代という時代における彼此のイスラーム観とその来歴が、読者の面前で「対象化(オブジェクト化)」される様は、圧巻としか言いようがない。
 しかしその一方でわだかまりも残った。イスラムをめぐる言説の虚妄を指摘し、相対化しようという試みは、大塚氏以外の識者によってもなされている。しかしそうやって我々の「偏見」を知的に解消し、自らの知の見取り図を書き換えるだけで、果たして本当に我々の「イスラーム」への見方は変わるのだろうか?
 一九九一年七月、この日本でまさに『イスラーム的』なるものをめぐって痛ましい事件が起きたことをご記憶だろうか?イスラム神秘主義などの新進研究者だった五十嵐一氏が筑波大学の構内で何者かによって暗殺された事件のことだ。
 五十嵐氏はサルマン・ラシュディ著『悪魔の詩』の翻訳者であった。周知のようにラシュディ氏は当時のイラン最高指導者ホメイニ師から「イスラームを冒涜した」として死刑の宣告を受けていた。『悪魔の詩』邦訳に携わった五十嵐氏の殺害には「イスラム原理主義者」が関与していたのではないか、という憶測も囁かれた。真相はいまも不明である。そして言い知れぬ恐れだけが残った。
 『イスラーム的』を読み進めるうち、棚の上からゴロリと落ちた昔の日記のように五十嵐氏の死を思い出した。日本の「本を読む人」のイスラーム観を形成しているのはブラウン管の向こうの「中東和平」をめぐる混沌や、テロリズムの報道とは限らない。「イスラム原理主義」という虚構に、私たちがいまだ一定の実感やリアリティを感じているとすれば、そのリアリティを担保する体験を私たちが経てきたということに他ならない。
 九十年代初頭に日本の知識人を襲った「負のイスラーム体験」に、少なくとも私はまだ恐怖を感じている。情けない話だがイスラーム本の書評のなかで五十嵐氏の死について触れることさえかなりの躊躇を感じた。この恐れと戸惑いは果たして私がイスラームをより深く「知ること」で解消され得るのだろうか。
 ともかく私は『イスラーム的』との出会いを足がかりとして意識の底にとぐろを巻く「恐怖としてのイスラーム」を対象化したいと願っているところだ。

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2007/02/06 12:43

投稿元:ブクログ

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