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商品説明
玄宗皇帝治世の前半、唐のメトロポリス長安。エキゾティシズム溢れる街で次々に起こる密室殺人事件に、謎の日本人青年賀望東の推理が冴える−。連作「長安日記」など、初期傑作ミステリー10篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
長安日記 | 7-225 | |
---|---|---|
方壺園 | 226-275 | |
獣心図 | 276-321 |
著者紹介
陳 舜臣
- 略歴
- 〈陳舜臣〉1924年兵庫県生まれ。小説家。歴史家。著書に「チンギス・ハーンの一族」「琉球の風」「山河在り」「風よ雲よ」など多数。
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紙の本
わあゴチソー
2003/02/03 02:05
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投稿者:MCN - この投稿者のレビュー一覧を見る
時は唐代、処は長安。即位間も無い英明青年皇帝玄宗の許で発展目覚ましい国際都市を舞台に、出自不明な大和貴種「賀望東」名門出だけど怠けモン小男警部「遥大鯨」グラマー名妓「小凱」のトリオが難事件に挑む歴史ミステリ連作「長安日記」をはじめ、密室殺人に絡む人間模様な「方壺園」、ムガル王朝タージ・マハル関連伝説の美女ミステリ「獣心図」、ウイグル美女脱出奇譚「四人目の香姫」、ぐっと下って日清戦争時兵営アリバイ譚「大南営」。絢爛豪華な往時描写に紛れそうですが、丹念に描写読み込んでくとコトの真相アリアリな作り、いずれも上質なミステリ。綺堂捕物帳が「江戸」往時な各々を描写しつつソレに寄り掛かるコトのなかったよーに、「読み物」としても一級。近年入手困難だろけどお取り寄せでも読む価値アリ、でっせアンタさん。ソレにつけても貴種流離譚アレンジな「賀望東」キャラ秀逸だ。ワキ固めな「大小」コンビもイイ。往時長安街賑わいとかも活写あまりにソコ行きてえ、とか思わせるイキイキ具合。中華新作ミステリ、勝手にアツく期待。