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紙の本
誇りを持って、「日本語」を話したい!
2004/05/25 13:16
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投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本語を母国語とする我々自身、一体、どのくらい正しく使えているのだろうか。今や「ら抜き言葉」は当たり前。最近では「さ入れ言葉」なんておかしなものも、平然とまかり通っている。時代と共に言葉も変わると言うが、この先どうなってしまうのだろう。
いわゆる「コンビニ言葉」や「余計な敬語」など、日常生活の中には耳障りな言葉が数多く存在している。本書は新聞連載をまとめたものだが、一方的に警鐘を鳴らすだけではなく、当時の読者とのやりとりをもしっかりとフォローしている。大きな反響、気になる疑問が寄せられれば、次の機会にはそれをとりあげ、現場の生の声を重要視している。
例えば「役所の方から来ました」(役所の職員なら、「役所から来ました」でよい)という文章。この不必要な「方」に対して、違和感を感じない人も多いという。この用法は間違いなのだが、柔らかい感じがしてイイという人もいる、といった具合だ。こうしたフォローを欠かさないからこそ、読者の注目を集め続けられたのだろう。
言葉のプロであるアナウンサーが「やはり」を「やっぱ」と言ったり、女子高生がなんでもかんでも「カワイイ」と表現したり、「アレ?」と感じることは多々ある。それら一つ一つを掘り下げることで、今という時代が見えてくる。一度染み付いてしまった言葉遣いはおいそれと直せるものではないが、正しい日本語は誰が聞いても美しいもの。我も明日こそは、と思わずにはいられない。