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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.3
  • 出版社: 中央公論新社
  • レーベル: 中公新書
  • サイズ:18cm/227p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-12-101633-5
新書

紙の本

ノーベル賞の100年 自然科学三賞でたどる科学史 (中公新書)

著者 馬場 錬成 (著)

ノーベル賞の100年 自然科学三賞でたどる科学史 (中公新書)

税込 836 7pt

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みんなのレビュー8件

みんなの評価3.3

評価内訳

紙の本

ノーベル賞の歴史がこれ一冊で分かる。

2008/02/22 21:28

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:越知 - この投稿者のレビュー一覧を見る

  ノーベル賞は1901年、20世紀の幕開けとともに始まった。そのノーベル賞について分かりやすく、受賞者の業績なども含めて説明したのが本書である。
 日本人としてはどうしても日本人科学者とノーベル賞との関わりに関心が行くが、実は賞制定当初から日本人科学者は有力な候補に挙げられていた。北里柴三郎と野口英世である。特に北里は第1回ノーベル賞の生理学医学部門で受賞寸前のところまで行っている。もし現在のように一部門複数受賞が珍しくなくなっていれば、受賞していた可能性が高いという。野口英世にしても、近年その研究成果で誤まっていた部分が強調されるきらいがあるが、梅毒スピロヘータの発見など確固たる業績があり、もし第一次世界大戦期にノーベル賞授賞が中断されていなければ受賞していたのではないかと見られるのだ。
とはいえ、北里や野口の健闘を喜んでばかりもいられない。明治から大正期にかけての日本の大学は貧しく、二人の研究にしても外国の大学や研究所でなされたものだったからだ。戦後まもなく日本人科学者として初めてノーベル賞に輝いた湯川秀樹も、その中間子理論を組み立てるためのデータは多くを海外の文献に依存していたようだ。本書では、戦前日本がどの程度の予算を学術に使い、それが欧米諸国と比較してどうであったかというような数値は残念ながら挙げられていない。しかし遅れて近代化に乗り出した国の宿命として、これは或る程度はやむを得なかったと考えるべきであろう。1970年代に入って日本が経済大国呼ばわりされる時代になってようやく欧米先進国並みに研究を推進する条件が整ったわけだが、しかしそうなっても残念ながら日本ではその方面に多大の予算を付けることをしなかった。私が何度もBK1書評で書いているように、現在でも対GDP比で日本の高等教育予算は先進国中最低に近い。
 さらに、悪しき学閥的な発想が見受けられたこともマイナス材料である。ノーベル賞は世界各国の有力研究者に推薦を依頼して候補者を選んでおり、日本にも戦前から推薦依頼が来ていたが、1935年、東大医学部の教授20名と慶大医学部の教授22名がそれぞれ自学教授をノーベル賞に推すという事件があった(94ページ)。学閥でしか物事を考えられない視野の狭さを露呈したような話で恥さらしと言うしかないが、これも遅れて近代化を開始した国の悲しさではあろう。こうした発想がいまだになくなっていないのは、日本の国立大学は10校もあれば沢山というような時代錯誤の暴論を吐く新自由主義者が存在することからも分かる。本書では中村修二カリフォルニア大教授の青色発光ダイオード発明についても触れられているが、中村氏がいわゆる駅弁大学の徳島大学出身であることは言うまでもない。人を偏見なく正しく評価するためには、旧帝大出身か駅弁大学出身かというような発想を排することが前提条件である。また、頭脳国家を築けるかどうかが日本の命運を左右することを知っていれば、国立大学は戦前の数で十分などという蒙昧主義的な言い分が出てくるはずがない。こういう輩が跋扈しているから、いまだに日本は高等教育にカネを使わず土建国家から離陸できないのであろう。
 日本人としてノーベル賞でもう一つ気になるのは、授賞に人種的偏見がからんでいるのではないか、日本人は白人と比べて不利な扱いをされているのではないかというところである。本書は、そうしたことは絶対にないと断言している。あくまで業績の高低が授賞を左右するので、それは種々の資料から明らかだという。ただし意図的な差別はなくとも日本人など非欧米人が不利になる理由は別にあると思うが(後述)、本書はそれに触れていない。
 ノーベル賞受賞者(自然科学部門のみ)の数を国籍別に見ると、戦前まではドイツが、戦後はアメリカが最も多い。しかし物事には色々な見方がある。アメリカのような人口の多い大国が受賞者を多く出すのは当たり前と考えて、人口1千万人あたりの受賞者数を見ると、アメリカよりイギリスの方が受賞者数が多く、なおかつスイスとオランダはそのイギリスよりも多いという(103ページ)。
 ちなみにノーベル生理学医学賞を受賞した利根川進氏は、長らくアメリカで研究を続けたが、受賞に直接かかわる研究はスイス・バーゼルの研究所でなされた(104ページ)。純粋な学術研究という考え方は19世紀にヨーロッパで生まれ、やがてアメリカに(そして日本にもだが)渡った。それは、学術研究という文化が欧米中心に成長したということに他ならない。私はここに日本人研究者の受賞数が少ない理由の一つを見たい。
 本書で見逃されているのは、そうした文化は人的なネットワークの中で形成されるので、ノーベル賞選考にあたって意図的な差別が非欧米人に対してなされることはなくとも、非欧米地域の人間はそもそもが既存のネットワークの中に入りにくいというところなのである。ヨーロッパは地続きでいくつもの国家が隣り合っていて人的交流が容易であるし、アメリカにしても白人移民によって形成された英語使用国家であるから、もともと学術に限らず相互交流が盛んである。そうした人的ネットワークは、学術的成果が認められやすいという結果をも生むだろう。遠く極東にあって欧米諸語とは系統の異なる言語を用いている日本のような国とは条件が根本的に異なっているのだ。
 無論、それは学術に限らず明治維新以降の日本が抱えるの宿命のようなものだ。日本は近代化の過程の中でその宿命を生きてきたし、今後もしばらくは生きていかなければならないであろう。

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2005/11/28 10:20

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2010/09/12 17:44

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2011/03/31 00:01

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2011/04/03 14:43

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2011/11/08 21:48

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2013/12/13 15:43

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2017/01/23 14:24

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