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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2000.9
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/606p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-10-531602-8
- 国内送料無料
紙の本
子供の眼
著者 リチャード・ノース・パタースン (著),東江 一紀 (訳)
真相は、6歳のエリナ一人の胸に…。次々と覆される証言、日々入れ代わる陪審員の心証。そして息詰まる公判の後に待っていたものは? すべての法廷スリラーを越えたサスペンス。【「...
子供の眼
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商品説明
真相は、6歳のエリナ一人の胸に…。次々と覆される証言、日々入れ代わる陪審員の心証。そして息詰まる公判の後に待っていたものは? すべての法廷スリラーを越えたサスペンス。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
リチャード・ノース・パタースン
- 略歴
- 〈リチャード・ノース・パタースン〉1947年カリフォルニア州生まれ。アラバマ州で法律事務所に勤めるかたわらクリエイティブ・ライティングを学び、処女長編「ラスコの死角」でMWA最優秀処女長編賞受賞。
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紙の本
最初に『罪の段階』を読んだ時、段階か階段か混乱して、それは今でも変わらない。ま、子供の目をドコモの目とは思わないけど
2003/03/06 20:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
生まれ育った時代のせいか、食べ物も本もボリュームで評価したがる傾向がある。上下二冊とか、全十巻などと聞くだけで、涎が出る。でも、読書好きでない人には、字が一杯詰まった部厚い本は、見るだけで嫌になるそうだ。おまけに、この作家、あまり有名ではない。しかし、その無類の面白さは『罪の段階』で証明済み。できれば、そちらから読みたいところ。
弁護士を辞め、議員に立候補しようとしているパジェットは恋をしている。相手のペラルタは、現在の夫リカードからの虐待に苦しみ、離婚をしようとしているが、夫はそれに応じようとはしない。ということでパジェットとペラルタは客観的に見れば不倫の関係にある。それを種に夫が妻を脅迫する。ペラルタと自分の間に生まれた実の娘エリナの監護権を盾に遊んで暮らそうとする。しかもこの男、実に外面がいい。どんなにその暴力や悪企みを訴えても、リカードに会う人は誰も信じない。
そして、リカードとペラルタの一人娘エリナがパジェットの息子カーロにいたずらをされたという噂が流れる。これが正義感に溢れた教師からマスコミにリークされた。それに選挙が絡む。そういった中でペラルタの夫リカードが殺される。これ以上は書けないが、ともかく面白い。前作『罪の階段』でパジェットと争った検事のキャロラインがこの作品では彼の弁護士となる。法廷場面も実によく描かれている。依頼人は無実か、リカードは本当に悪人なのか、圧倒的な幕切れも言うことなし。
俗な部分がないわけではない。悪の権化のようなリカードの存在もだが、流言のなかで傷つきながら父を信じ、逆境に堪える息子カーロの存在もそうだ。しかし、そんな小さな部分を吹き飛ばす力がこの小説にはある。翻訳が遅れ、前作から五年が経ってしまっての出版だそうだが、十二分に応えてくれた。本の厚さに怖気づかず、手にしてもらいたい。絶対、損はしない。できれば前作『罪の段階』からよむのがベストだろう。そして新作『最後の審判』につなげたい。実は最新作が、もう出るらしい。これは大変だ。
紙の本
好調!パジェットシリーズ第3弾
2002/03/20 19:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぐりぐら - この投稿者のレビュー一覧を見る
弁護士パジェットが活躍するラスコの死角、罪の段階に続くシリーズ三作目。最初はそのページ数に圧倒されるものの、読み出したら止められない。明日の予定もなんのその、気がつけば夜明けになっていました。
前作から登場した、パジェットの弁護事務所の助手としてはたらくテリ。彼女がこの作品では、上司であるパジェットの恋人に進展していました。しかしテリは離婚訴訟中。親権を争う夫、リッチーの蛇のようにまとわりつく眼差し、蜘蛛の巣にからめとられるような策略。我が子も恋もあきらめようと、テリは最初で最後になるはずのパジェットとのヨーロッパ旅行に旅立つ。その留守中にリッチーが拳銃で自殺を図る。自殺か他殺か?
法廷モノといえば、裁判の難しい言葉にあきたりしがちですが、このシリーズは検察側、弁護側との重箱の隅をつつくような掛け合いがことのほか面白い。
テリの娘、パジェットの息子をからめ、なにがあっても家族を守り、信頼することの大切さあらためて実感。幼児虐待、トラウマなども盛り込んだサービス満点なお買い得本です。