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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1995/05/30
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/177p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-133912-0
文庫

紙の本

こうばしい日々 (新潮文庫)

著者 江国 香織 (著)

【産経児童出版文化賞(第38回)】【坪田譲治文学賞(第7回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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こうばしい日々 (新潮文庫)

税込 572 5pt

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こうばしい日々 7-114
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みんなのレビュー182件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

ことばの美しさがたまらない

2001/12/09 01:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さおちん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者の江国香織は、漢字とひらがなを絶妙に使い分ける人だ。
 たとえば「ほんとう」という言葉。この本の中では、「本当」と書かれるよりもずっと本当っぽい。
 たとえば「綿菓子」の中の「きんのしずく」という話。文章の中に出てくる「金色の液体」と同じものを指しているのだろうけれど、副題では「きんのしずく」なのだ。
 このセンスが本当にたまらない。この本の中には、そういう美しいことばがちりばめられている。

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紙の本

どんどん引き込まれていく感じ

2003/03/31 16:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紫乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る

単純でいて複雑な少年の心情がよく伝わってきた。初恋とはいえども真剣に恋をしている。こういう恋はごく普通なのかもしれないけど、とても新鮮な感じがしました。

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紙の本

この気持ちは忘れられないなと思った。

2007/01/02 19:18

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の作品には時差があるのかもしれない。
何年も前に読んだことのある文庫本を、また読みたくなって手に取った。
こうばしい日々。
こうばしいものは色々あるけれど「日々」には普通付けない形容詞だ。
なのに「こうばしい日々」を読み終えると、そのタイトルがしっくりくることに気付く。
鼻の奥がむずむずするような、一度嗅いだら忘れられないこうばしさ…。
思春期に入る前の新しい経験はどれも強烈な輝きを放っていて、記憶に吸い込まれていく。
本書にはこの「こうばしい日々」と「綿菓子」の2編が収められているのだが私は「綿菓子」が大好きだ。
結婚しているのにふわふわとした年の離れた姉、その姉の昔の恋人・次郎くんに片思いする妹。
その妹・みのりの視点で物語は描かれる。
「わたしは矛盾のない恋に生きよう」
なんて生意気で子供らしくないかもしれないけど、みのりが自分なりに一生懸命考えて、次郎くんを好きだという気持ちが伝わってくる。
童話のようなゆらめく世界の中で、みのりの想いだけがはっきりとした線として存在している。
好きな人にコーヒーを飲ませてもらった時の「夢みたいな」気持ち。
この場面は大人の私が読んでもくらくらしてしまう。
何年か後にまた、読むと思う。

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紙の本

少年の頃にしか感じられないようなこうばしい日々。

2001/03/21 22:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りーこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主人公のダイは、日本生まれのアメリカ育ち。2歳で父親がアメリカ勤務となったため、英語はペラペラの11歳。
 根っからのウィルミントンっ子のダイだけど、最近気になるのがガールフレンド(!)のジルのこと。ドキドキの初恋。そして、ファーストキス。でもそれが全然いやらしくないのが不思議。大人になってもこんな恋がしたいな、と思いました。

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紙の本

シンプルさに潜む江国の力量

2001/01/03 17:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「幼稚」の一歩手前の「可愛らしい」。「単純」 の一歩手前の「シンプル」。「気恥ずかしい」の一歩手前の「微笑ましい」。本書に収められたふたつの中編「こうばしい日々」と「綿菓子」は、そんなギリギリな場所に位置するラブ・ストーリー。それ位置取りは決して偶然ではなく、どこまでも江国の力量によるものだ。
 「こうばしい日々」は、アメリカ育ちの少年・大介が主人公。「綿菓子」は、結婚した姉のかつてのボーイフレンドに恋するみのりが主人公。いずれも、少年少女の淡い恋物語を、大人や姉の恋愛関係と巧みに相対化させながら、綴っている。「こうばしい日々」では、大介のナショナリティ/アイデンディティの問題が絡むし、「綿菓子」では、「死」の低音も静かに響く。そんな周到な構成が、大人の鑑賞に十分堪えうる物語を形作っている。こんな物語を、いかにもサラッと書いたように見せる江国は、やはり凄い作家だ。

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2004/10/25 23:32

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2005/02/20 08:28

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2005/11/17 03:50

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2005/05/15 23:42

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2005/07/23 14:21

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2005/09/28 23:15

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2005/10/05 12:51

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2005/10/20 00:57

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2005/11/04 00:27

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2005/12/28 01:49

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