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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2005/02/23
  • 出版社: 小学館
  • サイズ:19cm/380p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-09-386147-1

紙の本

さくら

著者 西 加奈子 (著)

飼い犬サクラと大学生の僕、父さん、母さん、妹のミキ。あるちっぽけな家族に起こったひとつの奇蹟が、ある美しいひとつの曲を、強く、やさしく立ち上げる。【「TRC MARC」の...

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さくら

税込 1,540 14pt

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絶対泣ける小学館ヤングアダルトセット 9巻セット

  • 税込価格:13,640124pt
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商品説明

飼い犬サクラと大学生の僕、父さん、母さん、妹のミキ。あるちっぽけな家族に起こったひとつの奇蹟が、ある美しいひとつの曲を、強く、やさしく立ち上げる。【「TRC MARC」の商品解説】

スーパースターのような存在だった兄は、ある事故に巻き込まれ、自殺した。誰もが振り向く超美形の妹は、兄の死後、内に籠もった。母も過食と飲酒に溺れた。僕も実家を離れ東京の大学に入った。あとは、見つけてきたときに尻尾に桜の花びらをつけていたことから「サクラ」となづけられた年老いた犬が一匹だけ――。そんな一家の灯火が消えてしまいそうな、ある年の暮れのこと。僕は、何かに衝き動かされるように、年末年始を一緒に過ごしたいとせがむ恋人を置き去りにして、実家に帰った。「年末、家に帰ります。おとうさん」。僕の手には、スーパーのチラシの裏の余白に微弱な筆圧で書かれた家出した父からの手紙が握られていた――。【商品解説】

著者紹介

西 加奈子

略歴
〈西加奈子〉1977年イラン・テヘラン生まれ。大阪で育つ。関西大学法学部卒業。

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評価内訳

紙の本

いつも変わらずそばにいてくれる存在

2005/10/19 11:55

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

題名の「さくら」は犬の名前。貰われてきて、家に着くまでに桜の花びらがハラリと子犬の上を舞って落ちてきたから、そしてなんだか頼りなくておとなしそうなこのメス犬にぴったりの名前。
優秀なはじめお兄ちゃん、やんちゃでかわいい妹のミキ、そしてその間に挟まれて育った次男の薫。この三兄弟と父と母。
その五人と一匹にまつわる物語。
父母が結婚してから、はじめお兄ちゃんが大学に入学するために家を出るまでは、
それはそれは絵に描いたような幸せな家族だった。
ハンサムで働き者の父、美しく愛情いっぱいの母、かっこよくていつも注目された兄、とびきりかわいい妹、そして薫。
薫の目を通して書かれた日常は波乱万丈であれ、その時々の幸せに溢れている。
しかし、ある出来事が発生して、それぞれ家族が微妙に変化していく。ただ変わらないのは、さくらだけ。
何十年の月日が過ぎて思うのに、あの何十年前の自分に今のこの状況が想像できただろうか?ということ。
その時々に一生懸命に生きてきて、今があることだけは確かだけれど、だからこそ今を大事にしなきゃ…とつくづく思わされた。
自分が大切にしていたものを、ほかの家族も大切に思っていてくれたことを知った時の喜び。
時を経ていろんな想いに気づく。
長年家族をしているもの同士だけがわかる、ささやかな幸せの醍醐味か。この物語を読んでいると、いろいろこうやって繋がって、人って生きているのだなぁと壮大な想いが胸に沸いてくる。
「尻尾を振ろうと思います。突然だな、でも、そう、尻尾を振ろうと思う。嬉しくって、幸せで、泣きそうで、そんなときは、ちぎれるくらい尻尾を振ろう。辛くって、悲しくって、ひとりぼっちで、そんなときは、何度だって尻尾を振ろう」あとがきの著者の言葉が一番心に残った。

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紙の本

愛に溢れたこの世界で

2008/11/07 13:17

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

文章は解りやすくて読みやすい。会話しているように単純でひとなつっこいほどなじんでしまうちっともな語彙、何気ない普通の家庭が大半を占める。だけどこの中には沢山の心、喜びも悲しみも、切なさも苦しみも全てぎゅうぎゅうに詰まっている。そう、ぎゅうぎゅうに。
何事にも全力で真っ直ぐ体当たりして生きてきた彼ら兄妹と、温かく見守る父母と、いつだってその一家の幸せ象徴するように大安売りして振りまいていた一匹の犬・サクラの、(少し恥ずかしいけれど)愛にあふれてどうしょうもない物語なのだ。

物語はずっと行方不明になっていた父からの一通の手紙に突き動かされるようにして、弟が実家に帰るところから始まる。
万能のかっこいい頼れる兄貴・一。すごい美人なのに喧嘩上等しかも天然な愛すべき妹・ミキ。その間に挟まれてちょうどいい具合に収まっている、この物語の語り手である次男・薫。
その兄が死に、妹は壊れ、母は過食、父は行方不明になり自分は家を出て・・・皆が皆「家」から逃げているこの現状から彼はようやく帰郷し、幼い日々の回想からそうなるまでを私たちは読むことになる。

例えば兄弟に最高の宝物である妹が出来た日のこと、彼女のために無謀な冒険をして迷子になったこと、親にSEXについて真顔で聞いてしまう無垢な頃、引越、恋、喧嘩・・・サクラとという幸せの象徴が加わって彼らは完全無欠な幸せの中に生きていた。

家という柔らかな砦に守られていればいつだって笑っていられるのに、どうして私たちは外の世界に意識を飛ばすのだろう?とふと思う。
けれどそれはもしかしたら、喜びや笑い、愛なんていう恥ずかしいくらいの幸せがその小さな世界にはとめどなくわいてきて、収まりきれずに溢れ出してしまうからかもしれない。
溢れたそれは時には心の堰を切って流れ出し、誰かを傷つける。その小さな幸せの世界が全て外に流れでしまう。
跡形もなく、その大切な家族という名の世界はほんの少しのきっかけでその溢れた愛情で流されてしまうかもしれないから。
繰り返される「全力で」という言葉。 彼らのように全身全霊全力で家族を愛している、なんてなかなか言えないけれど、それでも無償で、それこそ理由なんてひとつもなく当たり前に愛してやまない家族という存在はきっと私にもある。

恋、家族愛、兄妹愛、そして・・・それ以上の愛。沢山の感情が私たちには溢れていて、誰もが直球を投げホームランを打てる気になっている。
でも気づいて欲しい、人はみんな不器用でホームランなんて打てはしない。
変化球だらけの不器用な球だから、誰かに向かってじゃなくて良い、愛するってことが世界中にいつでもどこでも存在するモノなんだってこと、その事実に向かって投げ続ければそれで良い。
ようやく彼らと私のキャッチボールが始まる気がする。

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紙の本

さくら

2009/02/04 11:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

途中まで、しあわせすぎるほどしあわせな家族の物語でした。
愛にあふれた両親、かっこいい兄、美しい妹。
ああ、これは何かが起こる、という予感がし、
何か、が起こったとき、辛くて、
でも読みたくて、聞いていた音楽もとめて、
一生懸命よみました。
だから、最初の方で、「しあわせそうにしやがって!」
とひがんで本を閉じないでください。
そして、「何か」が起こったときに、
辛くても本を閉じないでほしい。

つらいときも、うれしいときも、
家族は家族なのだと思う。
自分がうまれてくるためには、
両親の愛情が必要なのだという、
とてもシンプルなことを
シンプルに、素直に受け止められる、
そういう機会を与えてくれる本でした。
そして、どんな些細なことも、
家族にとっては大切な「伏線」になっている、
そんな気がしました。

なんて美しくて貴い。
これにつきる。

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紙の本

幕の内弁当的家族小説

2005/03/14 23:11

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公「僕」の家族は、両親と兄と妹。プラス飼い犬のサクラ。
第一章は、現在大学生の主人公が年末に帰省するところから始まるのだが、この家族の様子はどことなくぎこちない。
たとえば、
「鍋はとてもいい匂いがするけど、誰も食べない。せめて僕だけでも、と思うのだけど、さっきから変に喉がつかえて食べる気がしない」
「僕は思わず父さんに『なぁ?』と言って、言ってから『しまった。』と思うけど」
どうして、誰も食べないの? どうして「しまった」と思うの? と読者に疑問を抱かせておいて、その謎解きが第二章から始まるのだ。

第二章以降は、主人公の兄の誕生から始まり、子供たち3人の性の目覚めや初恋や初体験にスポットが当てられ、小説版「正しい保健体育」といった風情。
著者は女性なのにどうしてこんなに男の子の生理に詳しいのだろう、と不思議に思いもするが、純粋に誰かを恋する気持ちの崇高さや命の誕生の尊さを伝えようとする姿勢に好感を覚える読者も多いだろう。
「大人になるというのは、1人で眠ることじゃなくて、眠れない夜を過ごすことなんだ」の表現が印象的だ。

子供たちが成長するにつれ、父の浮気疑惑や妹のレズ疑惑、兄の交通事故、近親者への恋、訣別、失踪事件等、これでもか、これでもか、というほど事件のてんこ盛りで、「幕の内弁当的家族小説」と命名したいところ。
どのおかずを食しても読者が味わうのは、セクシュアリティや外見に対する偏見への憤りと、それに裏打ちされた人間愛だ。
たとえ相手がどんな人間であっても、いち人間として対峙する。それは、人間は皆一人一人違うんだという当たり前のことに気づくことであり、それが成長するということなのだ、と本書を読んであらためて思った。

最終章に読みにくい部分が無きにしもあらずだが、この一冊に込められたメッセージの深さと力強さは十分に伝わってきた。

森絵都が好きな読者は絶対に夢中になる本だと思う。

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紙の本

お勧めの1冊

2020/07/17 20:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語はもう何度読んだかわからないくらい読んでます。西さんの作品はどれも好きなんですが、私が西加奈子さんを知ったのはこの本がデビューでした。この物語は幸せも詰まってますが、切なさや不幸もすべて詰まっています。でも、登場人物全てに作者の愛を感じるところがすごく素敵で、心があったまる気がします。実際に近くにいたりするとミキちゃんなんかはすごく怖くて近づけそうにありませんが。。。(笑)家族5人とサクラのほんわかした物語だけで心が温まるのでお勧めです。

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紙の本

「さくら」という時間・・・癒やしを求める時代が長く続き過ぎてはいないか?

2006/05/17 18:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひまわりまるこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

これを家族小説と呼ぶ人もいるかもしれないが、恋愛小説を中心に多くのジャンルでも癒やしが中心となって久しい。 古くは”吉本ばなな”の”キッチン”あたりからずーっと癒やし路線ばかりなのに、私も含めて皆よく飽きないものだ。 ちょっとエキセントリックな人達、または普通なのに壊れてゆく人達が救いのきっかけを求めて、どこか純粋なものを大切にさ迷うみたいな話が多い。 あとは、そのパターンの中で新しい組み合わせや象徴を変え、悪人は絶対に出てこないとか、汚い物は全てオブラートに包んでしまうとか、とにかく悪の解決ではなく、流す涙の解決に収支する。 しかし、『さくら』は面白く読ませていただいたし、西加奈子さんは、今後も期待ではあります。
幸せの象徴のような出来のいい兄の死、その兄に恋した美しい妹が壊れ、優しい母も壊れ、父も壊れて行く様を次男が見ている。
”さくら”は壊れぬ命と時間としてそこに在る。 仔犬の頃からお婆ちゃんになるまでの十数年という普通の時間、家族の幸せも不幸も共にし、常に変わらぬ愛と無邪気を持って家族の要となっている。 結局、家族を再生させてゆくものは時間だけだったとしても、一人一人がさくらを傷つきながら歩く道の杖とするのだ。
失恋から(本当は妹が操作したものだったが)何かが崩れ、事故にあい半身不随になる完璧だった兄が自殺した時、家族に心の病の連鎖が始まる。 壊れた母や妹を抱えきれなくなった父が消え、弟が東京に出る。 喪失感、思うようにならない思い、愛する者たちへの無力感、愛しすぎた為の後悔・・・そこに悪はなく、人の世の哀しみと涙だけでぐちゃぐちゃになった家族。
現代人は現実と仮想世界を行き来しているところがあるから、ちょっと軌道をはずした感覚も壊れた感覚もある程度までは自分をシンクロさせることが出来る。 いや、仮想に入る時には、癒やしを求めて(それが過激であれ平穏であれ)シンクロさせたがっている。 妹のミキは歩き始めたその日に異常な恋をスタートさせている。 最高に幸せであり悲劇であるそれを扱えずに暴力的に我儘に、時には自分で自分を傷つけるくらい徹底的にあがく。 道を歩けば皆振り向くくらいの美少女の理解出来ない破天荒ぶりに周囲は振り回されつつも近づけない。 ミキの苦悩を擬似体験する、あるいは出来る読者は癒やしをそこで得る。 一時の純粋を手に入れる。 あまりにも剥き出しで野性的な感を持ちながら、何よりも欲するものを手に入れられぬミキに、肥大化した自分のエゴを見て、一つ間違えれば自分が抱えたさだめを重ねることが出来るから。
何でもありの世の中だから、小説にまで醜悪なものは見たくもないというのは分かる。 でも、いつまで続くのだろう。 これでいいのだろうかと毎回のように頭の隅を掠めてしまう。 心のどこかで画期的な何かを待ちながらも、やはり癒やして欲しい自分だからかもしれません。

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紙の本

読む機会を得たことに感謝です

2016/05/02 20:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

ええ話です(大阪人としての共感も込めて)

真正面から正々堂々と語りかけてくる

こんな本を書けるの人は何があるのだろう?

私なんかの中途半端な感想などは

これから読まれる人の邪魔にしかならないので

これだけにしときます。

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紙の本

このお話の中で、一番まっとうで好感が持てるのは、犬のサクラ。

2005/09/23 23:51

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 しまった!買うんじゃなかった…。書店のポップや広告が上手なもんだから、つい手にしてしまった、この本。
 長谷川家の次男薫の語りで進められるこの話は、東京に住む彼(学生)が父の手紙で大阪の実家に帰省するところから始まる。なんとなくぎくしゃくしている実家での家族。なぜか…?というモヤモヤを持たせて、物語が続くのだが、延々と、とても幸せな一家の思い出話が綴られる。美しく優しい母、ハンサムでまじめな父、かわいくやんちゃな子どもたち。家族のエピソードもそれぞれの個性を写して、なかなかいい。何より、仲の良い家族なのだ。
 それだけに、なぜ、こうなるんだ?絶対おかしい!と思う。幸せな一家に訪れる不幸、崩壊、そして再生を描くのは結構だが、ちょっとなぁ、とぼやきたくなる。書きたいテーマは、こういう形でしか表現できなかったわけではないでしょうに。
 違和感は他にもある。家族で、こんな風にセックスを話題にする?中学生が、すぐ関係を持ち、それを家族が公認する?しかも、それがリベラルということ? うーん、年代の相違かしら?
 ふわふわして優しいようで、仲良くて愛し合っているようで、時々ひっかかる、このザラザラ感。なんだか、リアルじゃないし、社会とのつながりも感じられない。ニュータウンを舞台にしたのは、その為かしらとも思いたくなる。
 読みながら、これだけ容姿に恵まれ、能力もある人たちなら、「しっかり生きてくれ!」「ギブアップするな!」と言いたくなった。まっ、そういう話じゃないのは、わかってますが、納得がいかなかったのだ。ちょっと泣かされ、感動的なところもあるし、いいセリフもあるし、こういう話を好きな人もいるだろう。
 私にとっては、一番まっとうで好感が持てるのは、題名にもなっている、犬のサクラだった。

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2005/03/18 12:01

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2005/04/15 17:45

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2005/05/01 20:47

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2005/05/14 20:27

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2005/05/15 17:16

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2005/05/22 01:55

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2005/06/03 22:56

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