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紙の本
起請文の精神史 中世世界の神と仏 (講談社選書メチエ)
著者 佐藤 弘夫 (著)
なぜ天照大神に誓いを立ててはならないのか。神と仏はどちらが上位か。本地垂迹の本質とは何か。中世日本の巨大なコスモロジーは、一片の起請文の中にある。神仏習合から新仏教まで、...
起請文の精神史 中世世界の神と仏 (講談社選書メチエ)
起請文の精神史 中世世界の神と仏
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商品説明
なぜ天照大神に誓いを立ててはならないのか。神と仏はどちらが上位か。本地垂迹の本質とは何か。中世日本の巨大なコスモロジーは、一片の起請文の中にある。神仏習合から新仏教まで、中世人の豊饒なる精神世界の全貌に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
佐藤 弘夫
- 略歴
- 〈佐藤弘夫〉1953年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。同大学院文学研究科教授。専門は日本中世思想史。著書に「日蓮」「霊場の思想」「アマテラスの変貌」など。
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電子書籍
起請文に書かれる神仏から中世日本の思想を読み解く
2022/03/25 07:04
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
起請文に勧請される神仏の序列が、天部の諸尊→道教の神々→日本の神々という順になっており担当する地域がローカルになっていくという指摘がある。また、各寺院の仏像が「仏」そのものとは区別されてローカルな扱いとして日本の神々に混じっていたというのも面白い。時代的な変遷として古代までの神々は一方的に非合理に祟りを起こす存在だったが中世になり人間の態度に応じて賞罰を下す存在に変わった→そのため起請文に神々の名が記されるようになった。また、起請文には彼岸の仏(浄土にいる阿弥陀仏など)は書かれず神や仏像など現世に垂迹した存在が神罰を与えると考え起請文に記していたことがわかる。