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紙の本
現存する唯一の表意文字漢字の起原
2007/08/25 20:51
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一部では漢字文化の起原と題して、漢字が作られた殷周時代の中国の民族間及びその言語間の歴史的関係を解説しながら、漢字の成り立ち、意味の変化、発音の変遷、について述べている。中原の文化的民族から周辺の異民族が圧迫され、東方や南方へと追いやられ、ついにはタイやチベットまでもまでも移動し、その間の交流により漢字の発音がどのように変化したか、も述べられている。現時点での東南アジアの言語間の関係も分析される。漢字の起原が殷周時代当時の民族文化といかに密接に関係しているかは、現時点では一般の日本人でもよく理解していることであろう。しかし、文化史、民族史というような歴史と関連づけて解説されたこの本を読むと、あらためて漢字の面白さが感じられる。
第二部は漢字の成り立ち、第三部は漢字歳時記として、身近な漢字の成り立ち、本来の意味と転用の過程を解説している。漢字が作られた原理ともとの意味、同系列の漢字の関係などを理解すると、ますます漢字が興味深く、保存すべきものと思われてくる。