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紙の本
李白と杜甫 (講談社学術文庫)
著者 高島 俊男 (著)
中国唐代は高名な詩人を輩出したが、なかでも李白と杜甫はひときわ強い光を放っている。744年、この両者は唐の副都洛陽で世に名高い奇跡的な邂逅をした。本書は、この時から1年余...
李白と杜甫 (講談社学術文庫)
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商品説明
中国唐代は高名な詩人を輩出したが、なかでも李白と杜甫はひときわ強い光を放っている。744年、この両者は唐の副都洛陽で世に名高い奇跡的な邂逅をした。本書は、この時から1年余の交遊を振出しに、広大な中国全土を旅から旅へと明け暮れた2人の変転きわまる生涯をたどり、さまざまな詩の形式ごとに李・杜を比較、考察する。現代語訳をこころみ、李白の奔放、杜甫の沈鬱を浮彫りにした意欲作。【商品解説】
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紙の本
初心者から学者まで
2002/05/16 08:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Akimbo - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、高島先生が初めて書いた本の文庫化です。しかも、最高の作品というある意味残酷な(と高島先生自身がお書きになっていました)評価もある本です。
たしかに、この本は李白・杜甫・高島俊男という組み合わせの妙でしょうか。空前絶後の傑作となっています。
高島先生は、この本を書くために、初めての本といううれしさもあり、李白と杜甫の詩を全てノートし、自分なりの注釈をつけてゆくという方法をとり、その結果脱稿まで三年かかったそうです。
大変な調査の産物なのですが、しかし、内容は実にわかりやすく、李白と杜甫の作風や時代背景はもちろん、人間性や心の動きにいたるまで、まるで友人になったかのように、いえ、本人になったかのように分かるようになっています。
初心者には、おもしろくてかつためになってしまう読みものとしておすすめですが、研究者にとっても、分析のしかたや解釈など、学問的にインスパイアされる部分は大きいと思います。
「漢字と日本人」にまさるともおとらぬ名著です。
(Akimbo: サイト「ほんとなんせんす」主催)
紙の本
高島先生の名著
2021/04/18 16:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
高島先生の名著は本当に多いですが、本作もそのひとつ。超有名な李白と杜甫が仲良しだったなんて、想像するだけで楽しいです。今後、高島先生の新作が読めないことだけが残念。