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一族の系譜と業績に加えて、ユダヤ人の歴史も解説
2020/02/27 14:56
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロスチャイルド家は金融界の大物というイメージでしたが、鉄道や石油などの産業にも大きく関わっていたということを本書で知りました。ツタンカーメンの発掘調査にも貢献していたとは。。国家事業ではなく、一族の財力でこれほどの業績を残したのだから凄い。また、戦争などの困難を経験しながら、今日まで生き残った戦術にも驚かされました。
最終章ではユダヤ人の歴史についても触れています(ロスチャイルド家はユダヤ人です)。一族の人物像だけでなく、西欧における人々の民族や国家に対する認識の変化も踏まえて読み進められました。
日露戦争で高橋是清が戦費調達に奔走したのは知っていましたが、ロスチャイルド家などのユダヤ人資本家が大きく貢献していたのは初めて知りました。
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投稿者:MF - この投稿者のレビュー一覧を見る
18世紀から現代に至る大富豪、ロスチャイルド家について記した本。歴史の本を読むと所々に同家の名前が出てくるので、名前ばかりは知っていたが、いざこの本を読んでみると、途方もない成功ぶりにはやはり驚くばかりである。こういう家系が世界を動かしていたのかと考えさせられる。読み物としても面白い。
紙の本
カネの力で世界を動かした一族 その大富豪の歴史を手軽に知る
2023/04/16 07:52
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロスチャイルドとは変わった名前だと思っていたが、なんと毎日使って会話していたドイツ語だったとは今の今まで気づかなかった。ロートは赤、シルトは縦のことでそれを英語読みしただけだったとは。そう言えば、有名な音楽家のバートバカラック氏の名字のバカラックはやはりブドウ畑に囲まれたライン川沿いのしっとり美しい中世の美しい町バッハラハの英語読みと最近綴りを見て気づいたのと似ていた。
ユダヤ人の貧しい一家が如何にして世界の大富豪になり、産業革命期からの世界の近代化を牽引してきたか、そしてその支配がどれほど世界を動かしてきたかを平易に語ってくれる。日本でいえば江戸時代の終盤から明治大正昭和と続く時代。歴史ものと言えばどこか別の世界の話だと思ってしまうが、実はこの本に語られている「歴史」はここ150年くらいというごく「最近」のことであり、しかも現在進行形でもある。濃密な歴史を新書一冊に纏められた著者の苦労がしのばれるほどコンパクトにまとまっている。世界を動かしている一家の歴史を手軽に知るにはうってつけの一冊である。
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世界の富の半分を支配するとも噂されるユダヤ財閥のロスチャイルド家。
ユダヤというと、トンデモ話が
簡潔にまとまっており、
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《内容(「BOOK」データベースより)
紋章に刻まれた言葉は協調・完全・勤勉。家訓は「語るなかれ」。徹底した秘密保持と、一族の結束と連係で国際金融を制覇し、今なお世界を牛耳る巨大財閥の実像を描く。
著者紹介
1942年、山形県生まれ。65年、上智大学仏語科卒業。戸板女子短大教授(国際関係論)。上智大、東京女子大講師歴任。著書に『ニュースハンター――現代史の舞台をゆく』――講談社、『ペルシャ湾』――新朝選書、『二十のEC物語』――文藝春秋、『超国家EC』――講談社現代新書――などがある。》
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世界を動かすロスチャイルド家。
歴史にどれだけ関わってきたかが鮮明に描かれている。
パレスチナ問題などを知るうえでは欠かせない存在である。
またロスチャイルド家の歴史は非常に示唆に富んだ内容で勉強になった。
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[ 内容 ]
紋章に刻まれた言葉は協調・完全・勤勉。
家訓は「語るなかれ」。
徹底した秘密保持と、一族の結束と連係で国際金融を制覇し、今なお世界を牛耳る巨大財閥の実像を描く。
[ 目次 ]
第1章 歴史を彩る
第2章 金融王国への階段(19世紀)
第3章 不死鳥の世界財閥(20世紀)
第4章 受難のパワー
第5章 日本とロスチャイルド家
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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陰謀論やオカルト系でよく聞く名前やったんでどんな家なんだろうと思って読んだ一冊。この一族については「THE商売人一族」ってのが正直な感想。爬虫類説なんかもあるらしいけどマジで言ってるわけじゃないよな?ww
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ヨーロッパの大富豪、ユダヤ人のロスチャイルド家の歴史と現在。
簡単にロスチャイルド家の歴史がわかるので良い本だと思う。
このような全体像を書いた書籍は少ないと思う。
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ブックオフでタイトル買いしてみた本。テーマについてなんとなく興味あったので。
感想としては、しょうもない陰謀論の本よりは正しい事を書いているのだと思うが、どうにも捉え方が表面的で、専門ではない人が売れそうなテーマとしてロスチャイルド家を選んだという印象。
まー、サクっと読んで終了って感じ。可もなく不可もなし。
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ユダヤ人一族の5兄弟によって、18世紀のヨーロッパ経済を牛耳ったロスチャイルド家の概要を知るのに適切な一冊。5兄弟がフランクフルト、ウィーン、ロンドン、ナポリ、パリに分散し密に連携をとることで、ヨーロッパ経済の動きをいち早く把握し富を築くことに成功した。ユダヤ人というヨーロッパから迫害された民族に生まれたことが、この一族の結束を強め、成功への情熱に繋がったのだろう。
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読了。購入本。
ロスチャイルド家 ユダヤ国際財閥の興亡
昔の講談社現代新書なのでクリーム色の新書。
昔はよくわからないタイトルばっかりだったので、これ系誰読むんだろうとか思ってたましたね。
ロスチャイルド
名前は知ってる
けれど、何した人たちかは知らない。
現代金融のしくみはすべてロスチャイルドが創ったと言われているという話も聞いた。
どの部分かは知らない。
ということで読んでみました。
結論、何かしらに関わってますねw
やり過ぎちゃう?と言うくらい関わってます。
ナポレオンの時代から
世界大戦
日露戦争まで
国をまたいだ国際金融という面であらゆるところで関わっていますね。
必要とされたのと、自ら食い込んでいったのと両方でしょうけれども。
ほかには
フランスワインのボルドー五大シャトー、ラフィットとムートンの持ち主。
ツタンカーメンの発掘スポンサー。
ユダヤのイスラエル建国協力とかね
最初の一章で大まかにロスチャイルドが関わってるすごいこと
二章からは歴史を追いつつ一族の興亡の流れ
面白いですねぇ
思ったより面白かったです。
この場合の金融は一般的な銀行ではなく、リーマンブラザーズとかのあっち系ですかね。
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[家の中の家]近代ヨーロッパにおいて、その卓越した情報力と金融力を基礎として栄えたロスチャイルド家。その影響力と知名度の大きさから、時には陰謀論と絡めながら語られることすらあるこの一族の歴史を、史料に基づき丁寧に記した作品です。著者は、上智大で学び同大学で教えたこともある横山三四郎。
私もそうだったんですが、「ロスチャイルドという名前だけは聞いたことのある」という方にぜひオススメの作品。どのように家を興し、発展し、今日に至るまで栄えるグループを作り上げていったかがわかりやすく解説されています。また、一族が仕出かしてしまった失敗についても記されているので、コンパクトでありながらバランスの取れた一冊になっているかと。
ロスチャイルド家の物語が近代ヨーロッパの物語に織り込まれながら解説されているのも本書を読み進める上で魅力に思える点の一つ。その時々の時流にどのようにして乗っかり、また時流そのものを作り上げていったかが丁寧に示されています。それにしても、情報の重要性を地で追求した初代の視野の広さは、当時の基準からすればとんでもないとしか形容のしようがない......。
〜ロスチャイルド家でもっとも驚くべきことは、創業以来二〇〇年を経て初代マイヤー・アムシェルの後裔たちがなお時代の最先端を走り抜く気迫、才能、感性をもっていることではないかと思う。〜
スケールが大きすぎて☆5つ
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20160218
ロスチャイルド家の歴史と、彼らが影響を与えた市民革命以降の歴史を描いた歴史書
『ロスチャイルドは賢く、強いが、悪でもなければ、謎でもない』
ロスチャイルド家は、絶対王政時代にヨーロッパ中に独自の情報網を整備し、王家の債権の起債によって巨万の富を得た。
19世紀前半のウィーン体制期には、大陸封鎖令下での密輸、いち早くしったナポレオン戦争の勝敗情報を基にした市場操作によって巨万の富を得た。莫大な経済力によって各国債の操作によってウィーン会議からの旧勢力による締め出しに対抗した。経済力だけでなく戦争を防ぐほどの政治力をもった。
市民革命、二度の世界大戦の激動にも、拠点分散や産業資本への転換によって生き抜いてきた。
ユダヤ人は古代ローマ帝国によるディアスポラから始まった、キリスト教による長い弾圧の苦難の歴史をもつ。その権利回復とシオニズム活動にロスチャイルド家は資金援助と各国へのロビー活動で多大な貢献をしている。
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よくは知らないが、誰もが耳にしたことがあるロスチャイルド。この本は読みやすく、彼らの歴史と全体像が分かる。
ロスチャイルドの歴史を知ることは、ヨーロッパの近年の歴史と現在を知ることと言えるくらい、ヨーロッパ諸国への影響力は大きかった。商才のあった1代目マイヤーは、5人の子供に意志を受け継ぎ、やがてその巨大財閥の原型を確立させていく。
まだ連絡手段が未発達の時代にヨーロッパ各国に五人が散らばる、というだけでも難儀であるのに、逆にその各国にいるための情報収集や情報操作などのメリットと、多くの財産を十二分に生かした戦略で繁栄し続けた。その後の分家消滅や分裂はあったが、なんとかパリとロンドンの分家は生き延び、今日に至る。
知ればロスチャイルドは銀行業務だけではなく、色んな産業や有名企業の創業や業務に関わりを持ち、アメリカ大陸にも進出しその幅広さに驚いた。