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紙の本
デパートを発明した夫婦 (講談社現代新書)
著者 鹿島 茂 (著)
〔「デパートの誕生」(講談社学術文庫 2023年刊)に改題,2023年刊は「パリのデパート小事典」の項を加筆〕【「TRC MARC」の商品解説】19世紀半ば、パリに産声を...
デパートを発明した夫婦 (講談社現代新書)
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商品説明
〔「デパートの誕生」(講談社学術文庫 2023年刊)に改題,2023年刊は「パリのデパート小事典」の項を加筆〕【「TRC MARC」の商品解説】
19世紀半ば、パリに産声をあげた、世界初のデパート〈ボン・マルシェ〉。衝動買いを誘うウィンドウ・ディスプレイ。演奏会、バーゲンなど集客戦術。〈必要〉から〈欲望〉へと、消費のキイワードを一変させた天才商人、ブシコーとその夫人の足跡を追う。
「白」の展覧会――大売出しの始まり――バーゲンの終わった1月下旬のある寒い日、売上げの落ち込みを回避する方法はないものかと思案しながら窓の外の冬景色をぼんやりと見つめていたブシコーは、空から降ってくる粉雪に目をとめた。その瞬間、「白」という言葉が頭にひらめいた。業界用語では、白(ブラン)とは、リンネルや綿布などの白生地を使ったワイシャツ、ブラウス、下着、シーツ、タオル、テーブル・クロスなどのことを指す。ブシコーは、暮れの大売り出しと年頭のバーゲンのあと、春物を売り出すにはまだ寒いこの時期に、季節商品とは関係の薄いこの「白物」を集中的に売り出すことを思いついた。かくして、2月の初め「エクスポジシオン・ド・ブラン」と銘打った「白物」の大売出しが始まった。それは、エクスポジシオン(展覧会)というにふさわしい、ありとあらゆる白生地商品のオンパレードで、店内の多くの売り場がこの商品の展示のために使われ、店内はまさに白一色の銀世界と化した。――本書より【商品解説】
目次
- ●ブシコーとデパート商法
- 流行を自らの手で作りだす
- 「白」の展覧会――大売り出しの始まり
- ●欲望喚起装置としてのデパート
- いい買物をしたという充実感
- ●教育装置としてのデパート
- ライフ・スタイルの提唱
- ステイタス・シンボルとしての子供
- ●管理の天才、ブシコー
- サラリーマン人生の誕生
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デパートというシステム
2023/12/21 17:46
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
デパートとは単なる小売店の一形態ではなく、デパートというシステムによって社会を変革してゆく大きな力を持っているものである。そのデパートというシステムを「発明」したプシコー夫妻の話である。当時の人々にどれほどの大きな衝撃を与えたかは、エミール・ゾラのボヌール・デ・ダム百貨店を読めばはっきりと分かってくる。本書は新書本らしく、コンパクトにまとめてあって読みやすい。
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世界のデパート始まりの歴史
2020/02/23 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベルリナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
プシコー夫妻がパリのボン・マルシェを発展させてきた歴史を描いていてフランスの近代の成り立ちから都市や人々の変化を上手く捉えていて読みやすく分かりやすい!
当時の小説や資料(写真・イラスト)からの抜粋の箇所も興味深くてかなり楽しめる読み物になっています。
従業員やパリ市に寄付や相続させ点など今の経営者にも是非読んで見習って欲しい箇所も多いです。
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オボヌールデダム
2017/07/31 01:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゾラが「オボヌールデダム百貨店」を書く際に参考にした世界初の百貨店の物語。第2帝政時代の勃興しつつある資本の力を描かせると、著者の筆は冴える。ボンマルシェ百貨店の経営方針が、現在の「CSR」なんかを遥に先取りしていたことに驚くし、読み物としても一流のおもしろさ。
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三越にも通じる
2017/07/07 19:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
デパートを作ったブシコー夫婦の物語。語りがかたいところがあるが、充分内容を楽しめる。
現金での取引、在庫を持ち越さないで、売れ残りはバーゲンセールで売りさばく。江戸時代の越後屋と似ている。
それとはまた違ったヨーロッパの事情があわせて語られている。