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- カテゴリ:小学生 一般
- 発行年月:2004.12
- 出版社: 偕成社
- サイズ:27cm/55p
- 利用対象:小学生 一般
- ISBN:4-03-016390-4
紙の本
てつびん物語 阪神・淡路大震災ある被災者の記録
1995年1月17日。神戸を大地震がおそった。居酒屋「てつびん」のおばちゃんを通して見る、大震災からの10年。闘い続けたおばちゃんの日々を、子どもにもわかりやすく、写真と...
てつびん物語 阪神・淡路大震災ある被災者の記録
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商品説明
1995年1月17日。神戸を大地震がおそった。居酒屋「てつびん」のおばちゃんを通して見る、大震災からの10年。闘い続けたおばちゃんの日々を、子どもにもわかりやすく、写真とともに紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
土方 正志
- 略歴
- 〈土方〉1962年北海道生まれ。ライター、編集者。著書に「写真家の現場」ほか。
〈奥野〉1960年大阪府生まれ。写真集に「BODY」「南アフリカの声」ほか。
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著者/著名人のレビュー
「生きとっただけでめ...
ジュンク堂
「生きとっただけでめっけもんや。 くよくよしたってはじまらん。
こうなったら死ぬまでりっぱにいきたるわ。」
そういって、おばちゃんは「がはは」とわらった。
神戸生まれの神戸育ち。
小料理屋「てつびん」のおばちゃんが阪神・淡路大震災で被災したのは67歳のとき。
てつびん」のおばちゃんを通して見る、大震災からの10年の写真物語。
【折々のHON 2011年1月17日の1冊】
紙の本
プレハブの灯。
2004/12/23 14:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:池のワニ - この投稿者のレビュー一覧を見る
神戸の震災を記録した写真本。教室の机を並べて、その上に遺体が何体も置かれていたりして、ああ、こんなんだったなぁと思い出す。新潟の震災のことも想われたりして。
めくっていくと、残骸のあとに、ぽつんと腰掛けているおっちゃん。ことばがないのが、すべてを物語っています。
取材で訪れていたフリーのカメラマンとライターが、たまたまそこで一人のおばちゃんと出くわして、震災後の彼女を撮り続けていく。
「てつびん」という居酒屋を営んでいたけれど、震災で店は倒壊し、避難所暮らしをする中から、プレハブの小さな店に暖簾をかけ、提灯に灯がともり、いきいきとした笑顔が戻っていく。
そこでピリオドを打っていれば、「ああよかったな」で拍手ってところなんでしょうが、復興が進むにつれ、客足が落ち、一人もお客さんが来ない日もあったりして。それでも毎日、休むことなく店を開け、料理の大皿を前にしたおばちゃん。
夫に先立たれ、子供のいない六十幾つのおばちゃんにとっては、働くことがおばちゃんそのもの。まわりに青空駐車場ができ、新車がならび、ぐるりとマンションも建ったりした中で、小さな小さなプレハブの店に、灯かりがともっている写真にはぐっときます。
災害のときには大挙してマスコミの人達が押しかけていくものですが、それからずっと日常を撮りつづけようなんてね、なんて酔狂な人達なんだろうか。2003年の11月まで二人はこの地を訪れ続け、“ただ”の居酒屋のおばちゃん、関美佐子さんを撮り続け、話を聞いています。すごいと思います。