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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2001.3
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 新赤版
  • サイズ:18cm/208p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-430721-X
新書

紙の本

自白の心理学 (岩波新書 新赤版)

著者 浜田 寿美男 (著)

自白の心理学 (岩波新書 新赤版)

税込 792 7pt

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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

自白の謎を解く

2001/10/21 12:34

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:秋夢  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 冤罪事件の多くがやってもいないことを自白してしまったために長い間苦しむ結果となってしまっています。でもどうしてしてもいないことを自白してしまうのでしょうか。自白したのだから真犯人ではないか、と一般の人は考えてしまいます。ところが本書を読むと分かるのですが、日本の今の制度では無実の容疑者が虚偽の自白へと導かれていくのが実は「必然」なのです。その制度の欠陥がすべての関係者を巻き込みながらうその自白が形づくられていきます。著者はその過程を心理学の立場から分析を試みます。そして分かりやすく読者に提示してくれています。本書は法律学と心理学を結びつける絶好のテキストと言えるでしょう。

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紙の本

うその自白は、こうして引き出される

2001/05/07 18:08

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:成田毅 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いやはや、ビックリしてしまった。背中が凍りつく思いだ。しかもすべてが事実である。
 やってもいない犯罪を、自分がやったと認めてしまう。「うその自白」である。気が弱い、自己主張が出来ない……そんなことだけが原因ではない。供述調書を、いや物的証拠すら、調査官の疑惑によって作り出された磁場に吸い寄せられ、歪められたストーリーを紡ぎだす。無実の罪であっても、こうした状況に引き込まれると、うその自白をしてしまい、それをもとにうその犯行ストーリーすら作り出すというのだ。
 たとえ誤った疑惑であっても、それが深まれば深まるほど、周囲も憎しみや不安、怒りに駆られて、疑惑はすぐさま確信になる。そして、うその自白を支えることになるのだ。なぜうその自白をするのか、そしてうそのストーリーを作ってしまうのか? この心理的なメカニズムを解明するのが本書。著者も語るように、日本では「推定無罪」は名ばかりなのかも知れない。
(成田毅 フリー・エディター/ライター)

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2006/08/12 21:02

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2006/11/06 21:31

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