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紙の本
住民投票入門
2002/07/22 23:34
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:片桐真琴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分たちの地域のことは自分たちで決める。この地方自治にとって当たり前のことが、地方議会の機能不全、世論との著しい乖離などによって、近年、ますます実現が難しくなってきている。公共事業削減を求める世論と、それを押し進めようとする議会、この対立は全国各地で巻き起こっている。議会は自分たちこそが世論を代表している、と主張するが、長野県での知事不信任騒動に見るまでもなく、とても彼らの意思が世論を代表しているとは言えないほどになってしまっている。
だからこそ、個々の事案について住民が自分たちで決定するための手段として、住民投票を求める住民の動きが活発となっている。本書は、住民投票の仕組みを解説し、これまで実際に住民投票を実施した自治体の事例を紹介し、その意義や課題を検討している。これら先進自治体では、本書の副題にあるように、有権者の意識を「観客民主主義を超えて」自らが参加する民主主義へと変貌させることに成功している。これこそが21世紀の地方自治のあり方ではないだろうか。住民投票について、本書を読んでじっくりと考えて欲しい。
紙の本
住民投票とは何か?
2002/07/12 17:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すまいる - この投稿者のレビュー一覧を見る
1章: 住民投票とは何か
(選挙と住民投票;さまざまな住民投票;どうすれば住民投票を実施できるのか)
2章: 実践する主権者
(巻町以前—住民投票への胎動;新潟県巻町—原発拒否への長い道のり;岐阜県御嵩町—暴力に立ち向かった人々 ほか)
3章: 住民投票のこれから
(住民投票の意義はどこにあるか;住民投票の法制化へ)
政治家の不正やスキャンダル。政治が民意を反映していないという気持ちは、多くの市民が共有しているところだろう。基本的には実際に政治を行う議員を選択する投票でしか、政治に参加する機会がない我々一般市民だが、唯一直接的に自らの意見を主張できる場がある。それが住民投票なのだ。本書は日本における住民投票の歴史、現状、そして将来の姿までを一冊にまとめている。政治にあまり関心のない、むしろ否定的な感情をもっている人にこそおすすめの一冊である。
紙の本
投票なんかにいきたくない
2005/05/29 14:45
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
住民投票こそ、最良にして最善の国民の意思表明の方法だ!なんて早飲み込みしていては、なぜ間接民主主義=議会制度が世界のほとんどの国や地方で採用され直接民主主義が低調なのかを理解することは出来ないだろう。政治のような複雑で難しく個々人の利害関係が絡む話に鼻をつっこみ口をさしはさみたいなんて考えている人は、そもそもほとんど存在しないという冷厳な現実が、まず、ある。そして複雑で怪奇な世の中を真面目に理解しようとする根気のある人も世の中にほとんど存在しない。そういうところへ安易に直接民主主義を持ち込むと世の中はしばしば劇場型のイメージ操作が幅を利かすポピュリズムに堕し、何事も決まらない最大多数の最大不幸を地でいくような住みにくい社会が出来上がってしまう。原発がいやだからといって、原発建設は中止になる。でも暖房は必要、クーラーは必要では話にならない。百年前の生活の戻りましょうでは、暑くては人が熱中症で死に、寒くては人々がインフルエンザで大量死する世の中になってしまう。軍事基地が嫌だから反対、軍隊は嫌だから反対で丸腰国家になれば、周辺の独裁主義軍事国家の格好の餌食となり、国民の多くはいとも簡単に虐殺され強制収容所送りとなり思想改造されて奴隷同然の状態に追いやられるのがおちだ(うそだと思いたい人もいるだろうが、こういうことは1945年8月の満州で実際に起きたということをもう一度勉強しなおそう)。と、いうことで今井の主張は相当割り引いて考えないといういけませんよというお話でした。