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紙の本
2000/7/2朝刊
2000/10/21 00:15
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「グローバル資本主義における金融の進化を、『リスク』と資本と技術の動的関係から理解する」ことを狙いにすえた本書で、著者は、その手段として金融工学を位置付ける。情報技術(IT)で武装した金融ともいっていい金融工学は資本の効率性を促進し、リスクを最適配分する。その視点から、難解とされがちな最先端の理論を、大競争時代の金融システムのあり方の提案にまで引き寄せた。現在の日本の金融業が置かれた立場がよくわかる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000