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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:1990/06/20
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波新書 新赤版
  • サイズ:18cm/248p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-00-430125-4
新書

紙の本

豊かさの精神病理 (岩波新書 新赤版)

著者 大平 健 (著)

豊かさの精神病理 (岩波新書 新赤版)

税込 858 7pt

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みんなのレビュー30件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

ものを買うことで救われる心もある、それを認める勇気に感謝

2002/10/03 21:20

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近部屋の片づけを家族でしているが、改めて驚かされるのは家に溢れるものの多さである。夫の本やCDもかなりのものだが、親の姿を見て育った娘たちのコミックやゲーム、消しゴムなどの小物類の多さもかなりのものだ。こういう状況は、悪いことであるとするのが現代のパラダイムだが、それを言い始めると、夫も娘も「そのどこが悪い」と開き直る。まあ、この精神の強さだけがとりえの我が家ではあるのだが。

この本では、聖路加国際病院の精神科医である著者のもとを訪れた豊かゆえに物がある、知らないうちにモノによって身を守ろうとし、その自分に後ろめたさを覚える人々姿を紹介する。しかし著者は、「物によって心の均衡を取ること」を悪いことと決め付けない。むしろ、人が何故「物を求める」のか分からないままに、不安に陥ってしまうことを問題視する。

それが心の緊張を緩和させる手段と理解された時、彼らは晴れ晴れとモノの世界に帰って行くくだりの爽やかさ。鈴木晶『精神分析学入門』(NHK出版)に見る気分的な解説とは異なり、逃げない論旨は何とも心地よい。片や文学部の人間、こちらは現役精神科医、出版されたのは十年以上前だが、その時間の差を全く感じさせない新鮮さからは、アマとプロの違いを見せられた気がする。

全体は序章と終章、本論が六章。カタログで物を買い集める、ブランドに走る、不倫を繰り返す、デュ・エルちゃんというリカちゃん人形のアダルト版に理想の恋人の姿をみる、そういった人たちが医者のもとを訪れ語るうちに「そうだった」と自分で気付き不安から逃れて行く、そこにはフロイト流の精神分析によらない治療がある。

最初のうち筆者は、さりげなく「ちょっと時間があったから寄りました」風に訪れる患者たちに馬鹿にされた感じを抱くが、数多くの同様の悩みを訴える人々を見るうちに、オメガ、アルマーニ、コール・ハーン、ニコル、ボイヤーなどのブランドや物が患者達に果たす健全な役割を見出す。豊かさゆえの治療法、さりげない指摘に見るリアルさこそ現代の精神科に求められるものだろう。

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紙の本

本当の豊かさとは…

2003/10/07 15:42

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あやや - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本に出会ったのは、もう8年位前になります。
当時高校生だった私は、心理学科の大学への進学を希望しており
その事を担任の先生に勧められ読んだのが最初でした。
本当の豊かさについてなんて真剣に考えた事のなかった当時の私は衝撃を受けた事を覚えています。
しかしながら、高校生だった当時の私はブランド物に憧れ、綺麗な格好をする事を目標にしていました。この本を読んでも衝撃は受けたにせよ、本当の豊かさについて考える事はなかったかもしれません。
それから月日がながれ、自分で購入し読み直しをしたのですがあの時に感じたものとはまた違うものを感じました。
おそらく、これだけ沢山のものや情報に囲まれて、何不自由なく暮らしてる私たちが一番必要としているのは「豊かな心」だと思います。
物によって幸せになれる人がいるとしたら、それはある意味幸せです。
自分を満たす事ができるのは自分でしかなく、物はあくまでも付属品なのです。どんなに着飾っても、お金を持っていても自分で納得できる幸せを掴めない人はどこまでいっても豊かにはなれないのかもしれませんね。意外と幸せは近くにあるのかもしれません。自分の気持ちが豊かになることが本当の幸せだと思いました。

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紙の本

「自分とは違う」と思えない人びと

2002/11/01 20:10

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:PATA - この投稿者のレビュー一覧を見る

 個性、能力、自己実現、健康、やる気など、本来であれば目に見えない、その人(あるいはその人を取り巻く人)にしか見えないヒトの内面をモノによって説明しようとする人を、筆者は〈モノ語り〉の人びとと呼びます。精神科医である筆者がこれらの人びとを診察した中で感じたことを各章にわたって紹介しているというのが、本書の大まかな内容です。
 では、この〈モノ語り〉の人びとは、(重度・軽度を問わず)精神病患者なのでしょうか? 評者は、これは筆者のもとを訪れた人びとに限らない、誰しもが心のどこかでもっている「症状」なのだと筆者が結論付けていると思いました。また、ここで扱われている現象は、リッツァ『マクドナルド化する社会』(早稲田大学出版部)で挙げられている「マクドナルド化」と同系列の現象ではないかと感じました。つまり、個性や能力といった抽象的で他者にハッキリとみえないものを、モノ(特にブランドもの)の価値(=価格)で説明しようとしていることなどは、リッツァがマクドナルド化で説明しようとしていることと同じではないかと思ったわけです。
 評者自身、自分の勉強不足を誤魔化すかのように本棚の本の数を増やそうと(無意識のうちに)したり、読んだ本の感想を人に積極的に話すということをしています。これは、ブランドものを人に見せようとしたり、自分が拘っているブランドや商品について人に積極的に語ろうとする〈モノ語り〉の人びとと同じなのかもしれません。その意味では、筆者が〈モノ語り〉の人びとの行く末を語ってくれなかったことが物足りなく感じました。

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紙の本

モノでしか個性を語れないとは、どういうことだろう

2002/01/06 10:53

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:道成寺 新 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、精神科医である著者の患者の中でも、従来の精神科を訪れる深刻な状況にある患者という枠ではとらえられないささいな悩みで訪れる人たち(「よろず相談の患者」)のなかでも、特に周囲の人や本人そのものについては言葉多く持たないが、モノとの関わりついて語る力が長けている人たち(「〈モノ語り〉の人びと」)に焦点を当てることで、物質的に豊かである現代日本を示そうとしている。
 アプローチとしては、著者は特に周囲の人や本人そのものについては言葉多く持たないが、モノとの関わりついて語る力が長けている人たちを「〈モノ語り〉の人びと」とくくり、その人たちとモノとの関係を問うことを通じて、その人たちを取り巻く環境や問題を抽出し、現代日本人に通じる病理をも示そうとしている。
 結論としては、「〈モノ語り〉の人びと」を始めとする現代の人々は、葛藤を扱う力が減ってきていて、そのため葛藤を避けるために、直接人の心に触れるのではなく、モノという媒体を通じて周囲の人や本人そのものとの関係をつくることで、葛藤を軽減させて、生きていこうとしている。また、現代はモノが溢れる社会で、その社会は多くの「消費する大衆」を産みだしている。そのような、葛藤が少ないという意味での「和」を大切にする日本人の付き合い方と現代のモノが溢れる消費社会があわさって、「〈モノ語り〉の人びと」そして現代の日本人ができた、というものである。

 しかし、〈モノ語り〉をもっと積極的に肯定してもいいとも思います。肯定すべき理由は、内面・精神による語りよりも、〈モノ語り〉を通じたコミュニケーションの方が情報量の効率がいい、言い換えると〈モノ語り〉は、内面・精神による語りよりも利点があり、代替ではない、ともとれるからです。
 どのような考えで、内面・精神による語りではなく〈モノ語り〉を優先させるか、という過程は、本書のなかの論理と同じです。ただ、著者はあくまで〈モノ語り〉を葛藤の要素が強い内面・精神による語りができない人が、積極的に現代社会に適応するためにするものとしていましたが、その反対理由は、今、現在そのような内面・精神による語りを現実としてあまり用いない、という私だけかもしれない思いです。私(だけかもしれない)現実と著者の描いている世界とのギャップです。
 通常、会った人に内面・精神による語り、内面にまで踏み込むような語りをするとしたら、それはなにか洗脳か宗教かなにか思想を強要する意図があるようにとられてしまいます。それよりも、〈モノ〉とそれをとりまくイメージ・物語から人柄をイメージするのが先であり、内面・精神による語りを必要とするまでの人は、出会う人のごく一部にすぎない、大多数には〈モノ語り〉による個性提示が必要とされているからです。
 それに、本来個性の構築の中心にあった内面・精神すら、ファッションとしての思想、消費される思想になってしまうんだから。

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