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第3回ビーケーワン怪談大賞
選考委員のお二人が選んだ候補21作品へのコメントつき!
選考結果発表(1/5頁)
8月某日、猛暑の新宿歌舞伎町で第3回ビーケーワン怪談大賞選考会議が開かれました。前回よりも倍以上の応募作品が集まった今回、どんな作品が遡上にのぼったのか。例年通り、受賞作のみならず、候補作品へのコメントも掲載いたします。次回(来年度もぜひ!)への参考にしてください。
大賞
『歌舞伎』(我妻俊樹さん)
優秀賞
『乗り移るもの』(がんてつさん)
『連れて行くわ』(ウメさん)
佳作
『カミサマのいた公園』(なむとらさん)
『流れ』(ナツミカンさん)
『デッドヒート』(ヒモロギさん)
『カレンダー』(彫川玄琢さん)
『酒の味』(高山大豆さん)
『人を喰ったはなし』(クジラマクさん)
『ねじれた人と折れた人』(ぬくてるさん)
司会=東 雅夫(「幻妖ブックブログ」主宰、「幽」編集長、アンソロジスト)
文・写真=タカザワケンジ

◎質量ともに向上した怪談大賞

 本日はお暑い中、お集まりいただきましてありがとうございます。おかげさまでビーケーワン怪談大賞も目標を上回る百十数編の応募をいただきました。個々の作品を見ても、昨年よりレベルが上がっているんじゃないかと思いますが、選考委員のお二人は、応募作品についてどうお感じになりましたか?

加門  まず、応募数の多さに驚かされました。嬉しいですね。作品の内容に関して言うと、パソコンのモニター上で見ていると時と、プリントアウトしてから読んだのとでは印象が違うことが発見でした。紙で読んだほうが面白く感じるものもあれば、その逆もあって、媒体の違いで感じ方が違うのは面白いと思いましたね。  応募作品全体のレベルは、本当に玉石混交という感じでしょうか。ひとつ思ったのは、1人あたりの応募作品数に上限を設けたほうがいいんじゃないかということです。もっとひとつの作品を大切にして推敲を重ね、見直してから投稿してほしいと思いました。

 そこは難しいところですね。怪談大賞は、小説賞のようなものに応募したことがない人でも、気軽に何度でも投稿できるという良さもあると思うんですよね。

加門 それにしても、もうちょっと公の場で発表するんだということを意識していただけると、もっと良くなると思うんですよ。せっかく面白い話なのに、一部の言葉の用法がおかしくて、それが命取りになってしまった……なんて人も見受けられましたから。数よりも、ひとつの作品をプリントアウトして推敲していくような丁寧さも必要じゃないかと思いますね。
 あと、気になったのは、字数制限の問題。われわれの感覚だと、800字は原稿用紙2枚分(20字×20行×2枚)ですから、一行あけなどのブランクも字数に入ってしまうのですが、パソコンで書いてるから800ワードという解釈なのかな。全体的に文字数が多い。ワード換算しても、完全にオーバーしている人も結構いましたね。

 福澤さんはどうお感じになりましたか?

福澤 応募総数が多いということもあって、全体の水準は昨年までよりも高いと思います。「だれそれさんから聞いた話」という前フリをしない作品が多くて、ぱっと見に創作と感じるものが目立ちました。もちろん創作でかまわないんですが。また書き方も小説的で、いろんなバリエーションがあったと思います。
 複数投稿された方については、ブログ型式で応募したことも関係があると思うんですよ。投稿した後にほかの人の作品を見て、刺激されてまた投稿するとか。たしかに1人の方の投稿数があんまり多いのも困りますが、投稿された方の「動機」がわかるような複数投稿は面白い(笑)。

 投稿数の上限や文字数制限の問題については、次回の怪談大賞の時に、あらためてこちらで検討したいと思います。
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