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書評の鉄人列伝 第3回 “平野雅史”さん

“平野雅史”さんからのコメント
実際に読むものは文芸書や小説が多いのですが、ビジネス書中心に書いています。読書や本からの知識は、体験や経験を代替するものとはなりませんが、自分の限られた体験を拡大し補強してくれるものだと思います。書評は、読後に抱いた考えを記憶する保存装置やビジネス・コミュニケーション手段として活用しています。一方、「評」である以上、書籍執筆者に対する批判にも繋がりかねないため敢えて私の実名で書評を記しています。

“平野雅史”さんの自己紹介
30代前半の金融機関職員。法人営業、リスク管理や企業審査等デューディリジェンス、経営企画などの業務に携ってきました。人が、経済合理と人間情理との狭間でより良く働き「ありたい自分」を実現できる場の創出に寄与できれば嬉しいと思います。

“平野雅史”さんの書評一覧こちら
このコーナーでは、当店が誇る「書評の鉄人」の方々をお一人ずつ紹介していきます。
第3回は“平野雅史”さん。 ビジネス書を中心に書評を書かれています。マーケティング、マネジメント、自己啓発他と、ビジネスのあらゆる領域を広く深く見つめています。







エキスペリエンツ7 ★★★★★
平野雅史/梅之園商店街「ハッピー通り」の舞台上で熟達者達(エキスペリエンツ)7人の侍が見せる「団塊の世代」への熱いエール、「中高年よ、大志を抱け!」
この小説は、単純に面白く、堺屋太一ファンならずとも多くの方にお薦めしたい。ただそれ以上に、団塊の世代に属するサラリーマンにはネクストステージに向けたエールとなり、また、若い世代の方々にとっては団塊の人々との間に横たわる認識ギャップ、利害対立を埋める橋架け・応援歌になる一冊だと思われ、これらの方々には殊更に薦めたい。舞台は東京東部にある梅之園商店街「ハッピー通り」。どこにでもある衰退著しい近隣型商店

ブルー・オーシャン戦略 ★★★★★
平野雅史/ポーター競争戦略への強烈なアンチテーゼ、既存の戦略論の認知アンカリングから開放する
経済には需要と供給がありこの関係によって価格が決まるというのは、誰もが知る一物一価の原則である。問題は、一物一価の市場の認知の枠組みのなかで超過利潤を得るためには競争戦略しかないということであり、更には競争戦略のゼロサムゲームは最終的にマイナスサムゲームに移行してしまうことだ。本書は、この領域を取り払い、知られざるマーケット・スペースを自ら創出する「ブルー・オーシャン(手垢つかずの海)」を見出すた

ビジョナリーカンパニー 2 ★★★★★
平野雅史/真の企業、企業家に飛翔するための卓越かつ必読の理論
前著『ビジョナリー・カンパニー』よりおよそ6年の年月を経て出版された本書。偉大な企業が偉大さを永続する卓越した企業になることを説いた前著に対して、本書はその続編ではなく、「良い組織を偉大な実績を持続できる組織に飛躍させる(GoodtoGreat)」ことを説いたものであり、むしろ前編に当る。前著以上に、本書はすべての企業人、企業家に対して価値ある示唆を与える卓越した一冊だと言える。まず、こうした内容

コトラーのプロフェッショナル・サービス・マーケティング ★★★★★
平野雅史/士業者間の競争を勝ち抜き、より良き顧客関係を構築する方法論
わが国の経済社会が成熟化するなかで、大学院などプロフェッショナル・サービスを担う人材を育む環境はやっと端緒についたばかりだと言える。学ぼうとする者には制度の混乱や文科省の縦割り行政に悩まされることも多いだろう。しかし、実際に「士」を手にしてもプロフェッショナル・サービス間の競争が激化するのは、むしろこれからと言うべきだろう。そんな士業者などプロフェッショナルにマーケティングのパースペクティブを与え

ロイヤルティ戦略論 ★★★★★
平野雅史/顧客・株主・従業員、ステークホルダーのロイヤリティの鼎立は高い収益の源泉。
フレデリック・ライクヘルドといえば、ロイヤルティ・マネジメントの第一人者と言えるだろう。前著「顧客ロイヤルティのマネジメント−価値創造の成長サイクルを実現する−」(ダイヤモンド社)から見てもその主張は一貫している。マーケティング戦略の一つではなく広く低成長時代の企業成長戦略として、是非とも念頭に置いておきたい考え方だ。本書の主張の特徴は大きく以下の3点に集約される。第一に、ロイヤルティの経済性を深

私はどうして販売外交に成功したか ★★★★★
平野雅史/セールスマンシップ再考のための古典的バイブル
デール・カーネギーをして「本書を一冊手にするためには、シカゴからニューヨークまででも、喜んで歩いてゆく」と言わしめた名著。所謂「外交」に携わる者にとってはバイブルと言える一冊だし、すべてのビジネスパーソンにとっても価値ある一冊。本書の出版は1964年、東京オリンピック当時の米国だが、40年にわたる風雪に耐え読み継がれてきた一冊なればこその重みは、今の時代の営業にも当然に通じる必読の一冊だろう。本書

ザ・ゴール ★★★★★
平野雅史/目的こそが組織を導く。新たなオペレーション・マネジメントと従来型生産管理・標準原価計算の相克。全体最適化、スループット会計の本質を突く鋭いノベル。
本書ほど、TOC・全体最適化理論の本質を捉え、かつ、読者の心の奥底に響かせる書籍にであったことがない。しかし、そこに止まらない。本書では、全体最適化とは何かについて、待ち行列理論、分散・偏差等の数理思考、管理会計の盲点やシステム思考等々を随所に(暗に)織り交ぜながら、軽いタッチでストーリーが展開していく。しかしその実、最も見落としがちな「目的」を意識すること、自分が現場でギリギリと知恵を絞ることが

会議が絶対うまくいく法 ★★★★★
平野雅史/3人寄れば文殊の智恵、変革の押しボタンはここにあった。
企業組織には何ゆえ会議が多いのだろうか。○×会議、委員会、ミーティング、打ち合わせなど名前は様々だけれども、苛立ちのなかでモティベーションが萎えるのが会議だったり、自身の企業風土に幻滅するトリガーが会議だったりする。「3人寄れば文殊の智恵」は古くからの金言だけれど、「孝行したい時に親はなし」と同じ、実現し難いことの例え言葉に聞こえる。しかし、それでも会議がなくならないのは、組織が会議を必要としてい

小倉昌男経営学 ★★★★★
平野雅史/ノブレス・オブリージュを具現化した「義憤の志士」を追悼して
何人の方に本書を拝呈したであろうか。本書が机に鎮座して後、どれだけを経るだろうか。尊敬する経営者は誰かと問われたなら必ず小倉昌男の名を挙げるだろう。この時に臨んで、氏が世に問い・具現化した「宅急便」が我々の生活にもたらした利便を振り返って再考してみるべきだし、追随した他社の人々は尚更であり、これが生まれた経緯と実践を見つめ、我々自身の行動において生かすべきことは何かを真摯に問うてみる価値がある。本

ハーレーダビッドソン経営再生への道 ★★★★★
平野雅史/全員参加のストラテジック・リオーガーニゼーションの実例
ホンダやヤマハなど日本のバイクメーカーの攻勢のもと、敢え無く一度は経営危機に瀕したバイクメーカー、ハーレーダビッドソン。しかし、今では高い収益性、顧客と製造業者との新たなコミュニケーションとしてのライフスタイル・マーケティングの具現者として、改めて名声を知らしめている。この再生・変革の過程にあって、経営者ティアリンクが何を考え、悩み、行動してきたかを伝える一冊であり、内発的なストラテジック・リオー


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