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トップ > 第7回ビーケーワン怪談大賞 選考会議レポート
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<選考委員> 福澤徹三(作家)/加門七海 (作家)/東 雅夫 (「幻妖ブックブログ」主宰、怪談専門誌「幽」編集長、アンソロジスト) |
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| 選考結果発表(1/5頁) | |||||||||||||||||||||
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文・写真=タカザワケンジ | |||||||||||||||||||||
★怪談を意識した作品が集まった
東 今年の全体の印象はいかがでしたか?福澤 全体におとなしめの印象でしたが、作品の力量差は大きかったと思います。上位は実力が拮抗していて大接戦でした。候補を選んだいまでも迷うところがあります。 東 たしかに総じてレベルは高いんですが、大賞候補が決まらない。悩みました。 福澤 これ1本で決まりだという作品はなかったですね。 加門 同意見です。上位レベルは高いんですが、前回までのように、「絶対にこれを推したい」というものがなかったですね。 東 投稿できるのが3作品までということで、皆さん堅実路線というか、あえて冒険をしていないというのか。なにも3篇だからといって守りに入らなくても(笑)いいと思うんですが……。 福澤 50選に入っておけばいいか、みたいな感じもありますね。聞き書き形式の作品がわずかしかなかったのもさびしいです。 東 まあ、聞き書きは大変ですよね。ふだんの生活環境とか、対人面での資質の問題とか、アマチュアにとってはハードルが高いのかも。 福澤 取材で人と会うのが苦手という方もいそうですね。 東 そうですね。ネットばっかりやってるとかね(笑)。 加門 前回の選考会で、私、「怪談以外の作品は選ばない」と言ったじゃないですか。 東 加門さんの直言は効果があったと思います。前回までと比べて、怪談的なもの、あるいは「怖さ」ということを意識した作品は増えたと思いますね。 加門 ええ、それは感じたので嬉しかったです。けど、出来はいいのに怪談じゃない、という人もあいかわらず多かった。掌編としてレベルは高いけど、怪談じゃないから選べないな、と。正直、惜しい気持ちがしましたよ。いや、もちろん今後も怪談以外は選びませんけどね(笑)。 それと、句読点も文章の一部だということをわかっていない人が、意外と多い。800字という制限があるからかもしれませんが、句読点もちゃんと打とうよ! 読みづらいから、行替えもしようよ! そういうバランスも、文章表現の一部だとわかってほしいですね。 福澤 自分が好きなものを書いて投稿するのはいいんですが、人に作品を読ませたいのなら、読ませる工夫が必要ですね。毎回おなじことを言っていますが、擬古文なら擬古文で書く必然性が欲しい。 東 そうですね、擬古文系と、それから七五調で書かれた作品もありましたが、どちらも傾向が似ているというか、形式優先で肝心の内容、特に怪談としてのオリジナリティに欠けるきらいがありました。 福澤 擬古文の場合、文体でそれらしく見えるんですが、時代性を取り除くと、大して内容がないものが多いんです。 加門 擬古文が悪いとは言いません。要はそれが作品にとって効果的であればいいんですが。 東 同じ内容を、擬古文ではない普通の文章で一度書いて、虚心坦懐に読んでみるといいと思いますね。そうすれば怪談文芸として、どこが弱いのか、足りないのか、見えてくるのでは? 加門 また擬古文に限らず、今回、無駄な文章が多いなと感じたんです。たった、800字なのに一文、またはこの数行いらないんじゃないか、という作品が目につきました。句読点を惜しむ前に、文章をもっと研いでほしいですね。 |
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