トップ > 追悼特集・レヴィ=ストロース
20世紀を代表する知の巨人、文化人類学者レヴィ=ストロース。2009年11月に訃報が伝えられると、各界から深い愛惜の言葉が各種メディアに寄せられました。 奇しくも逝去の直後に刊行された平凡社新書『闘うレヴィ=ストロース』──レヴィ=ストロース氏の思想をコンパクトに凝縮した一冊──につづき、青土社『現代思想 特集*レヴィ=ストロース』が届きました。今後さらに講談社より評伝が、さらにみすず書房より大著『神話論理』の完結となる『裸の人 2』の刊行が予告されています。 あらためてレヴィ=ストロース氏の主著、解説書とともに氏の業績をふりかえります。
レヴィ=ストロース 出版社:河出書房新社 税込価格:¥1575
デュルケームやモースの伝統を継承し、発展させた人類学者レヴィ=ストロース。20世紀最大の巨人の豊かな思想と軌跡を、川田順造、渡辺公三、小田亮、出口顯らが明らかにする。
闘うレヴィ=ストロース 渡辺 公三 著 出版社:平凡社 税込価格:¥840
100年を超える生涯を通じて、彼は何と闘ってきたのか。レヴィ・ストロース独特の「世界との接し方」を見ることで、構造主義と呼ばれる「ものの見方」にまで通底する、思想家の仕事の核心に肉薄する意欲作。
パロール・ドネ クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:講談社 税込価格:¥2100
クロード・レヴィ=ストロースが、高等研究院とコレージュ・ド・フランスで32年にわたって行なった名講義を初邦訳。彼の「構造人間学」がどのように形成されていったかがわかる。著作群と毎年の講義内容との対照表つき。
構造人類学 クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥6930
レヴィ=ストロースは、マルクスの有名な定式〈人間は自分の歴史をつくる。けれども歴史をつくっていることを知らない〉を引用し、前半の言葉で歴史学を、後半の言葉で民族学を正当化し、二つのアプローチは補完的で分ちがたいものであることを示しているといい、人類学の目的は、意識されない思惟の普遍的構造を明らかにし、人間への全体的考察に寄与することにあると述べている。この目的を果すために、無意識な言語活動に音韻上の体系をもたらした構造言語学の成果や数学の変換理論を人類学に適用することは、レヴィ=ストロースによりはじめて、ひとつの力をもった方法として確立した。本書は、未開社会の親族関係、社会組織、宗教、神話、芸術に構造分析の軌跡を具体的に例示した、構造主義人類学のマニフェストというべき画期的論文集。後半の諸章における人類学の方法と人類学教育の現状と未来についての考察も、きわめて示唆に富むものである。
悲しき南回帰線 下 レヴィ=ストロース 著 出版社:講談社 税込価格:¥1103
上巻のカドゥヴェオ族に続き、下巻ではボロロ族、ナムビクワラ族などの社会構造を解明しながら、著者は民族学者としての自己から自己への対話を進めていく。そこには、日没が終りで始まりである熱帯を象徴する円環が構成の中にも思考の中にも張りめぐらされ、著者自身が象徴の輪の中に組み入れられていく課程が告白されている。親族の理論、神話の論理、原始的分類の理論の三つの主要課題を持つレヴィ=ストロースの必読の代表作。
悲しき南回帰線 上 レヴィ=ストロース 著 出版社:講談社 税込価格:¥966
1949年、構造主義の原点をなす「親族の基本構造」によって注目をあびたレヴィ=ストロースは、その後サン・パウロ大学教授としてブラジルに滞在。その間、文化人類学者としての限りなき自己追求と、無であるが故にあまりにも悲しき熱帯の様相を交叉させながら、カドゥヴェオ族など四つの部族調査をおこない、その成果を本書『悲しき南回帰線』において見事に結実させた。世界の文化人類学界に一大転機をもたらした不朽の名著。
悲しき熱帯 1 レヴィ=ストロース 著 出版社:中央公論新社 税込価格:¥1523
文化人類学者による「未開社会」の報告はおびただしい数にのぼるが、この本は凡百の類書をはるかに超える、ある普遍的な価値にまで達した一個の作品としての通用力をもっている。
悲しき熱帯 2 レヴィ=ストロース 著 出版社:中央公論新社 税込価格:¥1628
現存するもっとも偉大な人文学者レヴィ=ストロースのもっとも代表的な著作、それが本書である。Ⅱは、ブラジルの現地調査で得た民族誌的知見があますところなく盛りこまれている。
サンパウロへのサウダージ クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥4200
ブラジル新興都市の街路に立ちこめる喪失と憧憬の感情を写し取った、レヴィ=ストロースの同名写真集に導かれ、今福龍太は彼の足跡を辿り始めた。写真を媒体に、人間の悲嘆と輝きとを露光する、2人の人類学者の深い共鳴の書。
はるかなる視線 1 クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥2940
「はるかなる視線」は、もっとも非西欧的社会へと向けられる。しかし、その視線は同時に、人間の最も普遍的なテーマである拘束と自由の関連に、われわれを導く。制度・語法・神話・儀礼・信仰を考察した、力強い情熱の所産。
はるかなる視線 2 クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥3360
文化人類学とは、観察者のネイティブな文化とは異なった文化の研究であるが、同時にみずからの文化への反省である。ワーグナーの「パルジファル」、マックス・エルンストの画法、アポリネールの詩などを通じてそれを提示する。
やきもち焼きの土器つくり クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥3990
南アフリカのヒバロ族の神話に、人間が太陽と月になる話がある。ここを“ふりだし”に、ある謎なぞを解いていく。ヨタカと土器つくりと、夫婦間の嫉妬のあいだにはどんな関係があるのか。
遠近の回想 クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥4200
80歳のレヴィ=ストロースが人生、文化人類学者としての足跡、学問論・文明論・芸術論を語る。年若い聞き手への貴重な自伝的情報を含む独白。インタビュー「二年後に」を加えた増補新版。
今日のトーテミスム クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥2835
19世紀以来のトーテミスム概念を人間と自然を非連続として捉えるキリスト教的思考の恣意と幻想と批判し、「未開」社会の中に人間性の普遍性を探る。講演「人類学の課題」も収録。1970年刊の再刊。
神話と意味 C.レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥1890
神話的思考の本性と役割、神話研究の意義と方法について、著者の基本的な考え方を率直かつ明快なことばで解説。著者の「野生の思考」「神話論」4部作を読む前の手引きとしても恰好の書。
神話論理 1 生のものと火を通したもの クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥8400
構造人類学の探求の頂点に位置し、20世紀思想の金字塔と讃えられてきたレヴィ=ストロースの主著。南北アメリカ大陸先住民の813の神話の中に、自然から文化への移行を読む。神話的思考の普遍性をしめした、文明批判の書。
神話論理 2 蜜から灰へ クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥8820
「蜂蜜」と「タバコ」という、料理の周辺ともいうべきものを扱った南アメリカの諸神話には、どのような宇宙論的含意があるか。細部への注視と構造分析により、神話の思考とその意味を顕わにする。
神話論理 3 食卓作法の起源 クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥9030
料理の自然の側に位置する消化と、文化の側に位置する調理法と食卓作法との、三位一体の理論を分節する神話群。南北アメリカ先住民の神話を通して、リズムと周期性、そして神話に内在する野生の思考のモラルについて考察する。
神話論理 4−1 裸の人 クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥8400
全巻800余の神話はすべて、人類の自然から文化への移行という大テーマをめぐる変奏曲であった。本来数巻分にあたる内容を凝縮したといわれ、最も難解として知られるシリーズ最終巻の第1分冊。
神話論理 4−2 裸の人 クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥8925
主に南北アメリカ大陸の先住民の神話を論じたクロード・レヴィ=ストロース著「神話論理」の第4巻「裸の人」の全訳第2分冊。巻末には、全巻を解説する「訳者あとがき」や全巻神話索引を収録。
人種と歴史 クロード・レヴィ=ストロース 著 出版社:みすず書房 税込価格:¥2730
1952年、ユネスコが刊行した小冊子シリーズのうちの一冊として書いた初期の論文。西洋文化の位置付け、歴史的時間の偶然的性格を、専門領域を超えて議論し、明晰かつ的確な言葉でその問題意識を伝える。
レヴィ=ストロース伝 ドニ・ベルトレ 著 出版社:講談社 税込価格:¥3990
構造主義の祖にして、フランス現代思想の最高峰のひとり、レヴィ=ストロース。20世紀後半の思想界に巨大な足跡を残した人類学者の軌跡と、その知られざる素顔に迫る。
文化を交叉させる 川田 順造 著 出版社:青土社 税込価格:¥2310
声・身振り・絵解きが中心的伝達手段の、アフリカ無文字社会の日常。対照的に、過剰・多様な文字表現が駆使される日本の伝統。全く異なる文化空間を自在に往還し、“人間”とは誰か、“文化”とは何かを探求する。